
作品を描き始める際に、物語がだいたいわかるように文章でかいたもの、世界観や大まかなストーリーを文章や絵で簡単にまとめたものがプロットです。キャラクター表などもプロットに含まれます。
つまりプロットはマンガ制作における「設計図」。
ここではプロ・アマ問わず、マンガ制作におけるプロットをつくる意味や、その目的について今一度確認いただき、
より良い作品をつくるための一歩にしていただける内容を記載しました。プロの漫画家を目指す方も、これからマンガを描いてみたいという初心者の方も、ぜひ参考にしてください。
プロットを作る目的・プロットの役割とは?
プロットをつくる目的は大きく分けて下記の2つです。
- これから描く物語の全体像を把握し、より良い作品を作るため
- 担当編集などに説明・共有するため
全体像を把握すれば、途中で物語を見失わない

マンガの描き始めの5ぺージ前後まではよくても、その先が描き続けられずに、完成を途中であきらめたことありませんか?
地図なしに出かけては、見知らぬ土地で迷子になってしまうのと同じように、
プロットなしでは作品制作時に「どう物語を動かしていく」のが理想なのか、自分が何をこの作品で描きたかったのかを見失ってしまいやすいのです。
制作時のプロットやネームは残しておこう!
作品の方向性を変えたい場合も、変更前につくったプロットやネームはかならず残しておきましょう。なぜなら、
前のほうがよかったよね
となったときに、戻ってやり直すことができるからです。担当編集や、自分以外の誰かに見てもらうときも、
どっちのパターンも持参することで、
前のはここがよくて、新しいのはここがいいので組み合わせてみたら?
など新しい展開につながる可能性もあります。
編集者との打ち合わせに必要
とくにプロの漫画家には「担当編集」がついています。その担当編集とこれから描く作品について、イメージを共有しどんな作品にしていくのかをプロットをもとに話し合います。
「ネームをつくってきてね」
と言われることもあるでしょう。ただ編集者からすると、プロの漫画家がもってきたネームを簡単にボツ!にするわけにもいかない時もあります。
そこで事前のすり合わせに役立つのがプロットです。
作家本人のこれが描きたい!という希望と、紙面側のその作家へ「期待するもの」のすり合わせがここで行われます。
プロットで伝わる大事なこととは?
マンガ自体は不特定多数の方が読むものです。しかしマンガ制作時においては、
「どういったメッセージ」を、「だれ」に届けたいのか
をこのプロットの段階から考えていく必要があります。たとえば小学生など複雑な事柄が理解しにくい年齢層ならば、分かりやすい言い回しや好まれる表現も、オトナとはまったく違ってきます。
読み手のことを考えているかどうかが、その後より具体的に作品を形にしていく段階で響いてきます。
だからこそ、設計図(プロット)の段階からその作品の目的やテーマ、メッセージは何なのか?を考えていきましょう。
プロット自体へのよくある質問
初心者でもプロットは書くべきでしょうか?







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