みなさん、イラスト描いていますか?
前回「イラストが上手くなるコツその1」でもお伝えした通り、絵は描いていれば必ず上手くなります。自分には才能がないなどと思わず、描き続けていきましょう。
絵が上手くなるってどういうこと?
「気付いた時には絵を描いていた」ではないからこそ感じた「絵が上手くなるってどういうことだろう」を今日は書いていきます。
イラストを上手く描くための2つの能力とは?
まず、イラストを上手く書くために必要な能力が大きく分けると二つあります。
一つは「見る力」そしてもう一つは「描く力」です。
見る力とは?
見る力とは、「リンゴは赤いもの」や「ボールは丸いもの」といったように、
ものの形状がどのようなになっているかなどの、情報を読み取る力または知識として持っている力と、
自身が描いたイラスト内の情報が正しいのかどうかを見極める力です。
描く力とは?
二つ目の描く力とは、「まっすぐな線を引けるか」のように物理的に手が思うように動かせるかどうかです。
絵を描くためには線を引く必要があります。そして線を引くためには手(腕)を動かす必要があります。
つまり「描く力」とは言い換えると「思い通りに手を動かせる力」です。
簡単にいいますと運動能力です。
絵を描くことが運動?と思われる方もいると思いますが、身体を動かすものはすべて運動です。直線や曲線、四角や三角、円などを繰り返し描くことで絵を描く基本的な運動能力は磨けます。
具体的な線の練習方法
この二つの力のどちらかが欠けていても、絵の上達にはつながりません。
イラストが上手く描けるようになるためには、どちらの力も並行して身につけていく必要があります。
イラストをうまく描けない原因は、頭と体の誤差。
スポーツでもなんでもそうですが、始めたばかりの頃は上手くできないと思います。(稀にいきなり上手な方もいますが。。。)
上手くできない原因は、「誤差」にあります。
頭の中で思い描いてることと、実際に身体を動かすことの「誤差」があることで
「自分ではこうやって動かそうと思っているのに、実際には違う」
なんてことが起こります。
つまりイラストを描く際にも「まっすぐ線を引きたいと思っているのに、身体が思い通りに動かない」となる訳です。
見る力と描く力を両方伸ばし、イラスト上達するには?
2つの力を並行して身につける方法は「本物を見ながら描く」ことです。
写真でも可!実物を見ながらデッサンしてみよう!
いわゆるデッサンやクロッキーといったようなものになります。デッサンというと大きな画用紙をイーゼルにセットして、鉛筆を持って「さあ、やるぞ!」という気持ちで取り組むイメージがあるかもしれませんが、もっと気楽にイラストを描く前の準備運動として描いていけばよいと思います。本物が難しいのであれば写真でも構いません。
基本的には、想像できないものは描くことができませんので、初めはものを見て紙に描く練習を続けるのがイラストを上達のコツです。
岐阜のイラスト教室&スクールSMILESでも、講座に入る前の準備運動として線の練習や3Dモデルでのドローイングを取り入れています。興味のある方は、気軽にお問い合わせください。
イラスト上達するためのおすすめの習慣とは
絵を上達させるために、毎日やった方が良い習慣は「クロッキー」が一番身近でやりやすい方法の一つです。
まず、クロッキーというのは「短時間で物の形を正確に把握するための練習方法」の総称で、本格的な物は消しゴムを使わないまま、
極力シンプルな線で短時間に観察したものを紙の上に書き写す(30秒~15分の間)といった観察力と自分の描けるベストな線を探すための練習方法です。
野球や陸上で言うところの素振りや走り込みといった基礎の力を鍛えるのと同じような役割があります。
上手に描けないのが前提になってしまう練習方法ですが、逆に自分が何が苦手で、どんなものだと描きやすいか等も気が付きやすい方法で、初心者もプロも等しく良い勉強になることが多いです。
ただ、いきなり短い時間で描けというのはハードルが高いので、最初は30分でもいいので自分の中で制限時間を設けながら自分の手や足、モデルの写真など実際の人間の部位をしっかりと観察して描いてみて下さい。
徐々に全身を描くことに挑戦していったりすると良いでしょう。
また、この練習方法で一番大事なものは「どこを上手になりたくて練習しているのか」を意識しておくことです。
ただ書き写すだけと、自分の中でしっかりとした目標をもって描くのとでは成長速度に天と地ほどの差が生まれます。慣れるまでは大変かも知れませんが是非挑戦されてみてください。