イラスト初心者がメキメキ上達する3つの練習方法
イラスト初心者の方は、何から手を付けて良いかわからない方が多いと思います。
今回は、イラスト初心者が上達するための3つの練習方法をはじめ、イラストを描く際におさえておきたいポイントを解説していきます。
本格的なイラストを描く前に!基礎画力を身につける3つの練習方法
本格的なイラストを描きはじめる前に、まずは基本的な画力を身につけるための3つの基礎練習が必要です。
画力が上がる3つの基礎練習
- 綺麗な円を描く練習
- 直線・線画を描く練習
- 模写
以下で詳しく見ていきましょう。
イラストの基本・綺麗な丸を描く練習で手慣らしをする
イラストでは曲線を描くことが多いため、綺麗な円が描けるようになるとイラストの上達にも繋がっていきます。
まずは小さな円から、徐々に大きな円を描く練習をして手慣らしをしていきましょう。
特に意識して欲しいのは、
- 丁寧に・正確に描くこと
- 円の書き始めと書き終わりが繋がるように描くこと
です。
最初は綺麗な円が描けなくても、反復練習を行うことで徐々に正円が描けるようになっていきます。円に慣れたら、三角形・四角形・ひし形など他の図形や、立方体や円柱などの立体図も綺麗に描けるように練習するとさらに効果的ですよ。
線画を制す者がイラストを制す!直線を描いて基礎画力アップ
“線画を制す者がイラストを制す”といっても過言ではないほど、綺麗な線画が描ければイラストも上手に描けるようになります。
反対に、イラストが上達しない、あるいは下手に見えてしまう原因は、
- 線の太さが一定でない
- 線がズレている・途切れている
- 線に滑らかさがない
など、線画が統一されておらず、うまく描けていないことが多いのです。
ですから、まずは一定の太さで、まっすぐとした平行な直線を描く練習をしっかりと行いましょう。その際は、以下のポイントに注意しながら練習するとさらに効果的です。
一定のスピードで安定した線画を描けるように意識
ペンを滑らせるスピードが速かったり遅かったりと、速度が一定でないと腕や指先のブレに繋がり、線画も不安定になってしまいます。
綺麗な線画を描くためには、手首のスナップをきかせながら、動きや流れを止めずに一定のスピードでスムーズ描ききるようにしましょう。
ペンはいつもより少し上を持って描く
ペンの下を持ちすぎるとペン先に力が入りすぎてしまうため、線画がぶれる原因になります。
どうしても線の太さが安定しない・ブレる場合は、ペンを持つ位置を見直し、いつも持っている位置より少し上で握り描いてみましょう。そうすれば、ペン先に伝わる力が分散されて均一になり、綺麗な線画を描けるようになるはずです。
曲線は一気に描かずいくつかのブロックに分けて描く練習をする
直線だけならうまく描けるようになったけれど、いざイラストの曲線を描こうとするとうまくいかない…
そんな方は多いものです。
無理に一気に描こうとすると、自分の思いどおりに手が動かず、ブレや不安定な線画の原因となります。
はじめのうちは、一気に描こうとせず、
- 描きたい線をいくつかのブロックに分けて考える
- 途中途中でポイント(点)を定め、そのポイント同士を繋ぐように描く
ようにして、少しずつ曲線を描く練習をしましょう。
慣れていけば、フリーハンドでも安定した線画を一気に描けるようになりますよ。
模写でイラストを正確に分析・観察して実際に真似る
上記の基礎練習を続けつつ、次に実践すべきなのは【模写】。つまり、好きなイラストや写真を見ながら、そっくりに描けるよう練習する方法です。
自分でオリジナルなイラストを描きたい!という気持ちも理解できますが、想像力や勘でイラストを描く前に、まずは実際のイラストや写真を分析・観察し、正確に形をとらえ、真似て描くことが、基礎的な画力をつけるために大切なのです。
より効率的に上達させるため、以下のポイントをおさえて練習してみてください。
まずは簡単なイラストの模写からはじめる
お手本にするイラストは人物・動物・風景など好きなもので構いませんが、いきなり難しいイラストを選ぶと挫折の原因にもなります。
はじめは複雑なイラストや全身画よりも、簡単な構図のもの、顔・手などパーツごとのイラストなど、描きやすそうなものから挑戦し、徐々にステップアップしていくことをおすすめします。
描き写すだけでは勿体無い!イラストに使われたテクニックを分析
ひとつひとつのイラストには、作家によるさまざまなテクニックや工夫が施されているものです。
模写をする際は、ただ単にお手本を描き写すだけではなく、
- このイラストはなぜこんなに立体感があるように見えるのだろう
- 躍動感を出すためにどんな工夫がされているのだろう
など、イラストに使われているテクニックはどのようなものかを考えながら、線の引き方・長さ、角度、太さなど、お手本となるイラストをじっくりと観察して描き写してみて下さい。
そうすることで、上手なイラストの構造や構成、線画の描き方、立体的な空間の描き方、躍動感の出し方など、基本的なスキルや知識が自然と獲得できるようになります。
いろいろなタッチのイラストを模写する
特定の作家さんの作品やイラストだけを模写すると、線や構図などがどうしても偏ってしまい、多様性に欠けてしまいます。
ひとつに絞らず、さまざまなタッチのイラストを模写することで、描けるデザインの幅が広がりますよ。
アタリをつける練習をする
最初のうちは、お手本を見て描いているはずなのに全然似ていない…ということも多々あるでしょう。そこでおすすめなのは「アタリをつける」ことです。アタリをつけるとは、紙のどの位置にどのパーツを描くのか、イラスト全体のおおよその配置を決めることをいいます。
例えば、人の顔を描くならば、まずはおおまかに楕円を描き、鼻の頭部分が頂点となるよう十字架を引くなど、イラストの位置関係をしっかりと見ながらラフに下絵を描いてアタリをつけます。
模写の段階から「こうすると描きやすい」というアタリのとり方を身につけ、使いこなせるようになれば、バランスのとれたお手本どおりのイラストが描けるようになります。オリジナルのイラストを描く時にも有効ですよ。
デッサンやクロッキーも取り入れる
模写に慣れたら、デッサンやクロッキーも練習として取り入れると、基礎画力を網羅的に身につけることができます。
特に短時間でイラストを読み取って描くクロッキーは、少ない情報量や線画で瞬時にイラストの特徴をとらえて描くことになるので、イラストの特徴を的確にとらえる力を身につけることができます。
イラスト初心者が上達するために練習でおさえたい2つのポイント
ここでは、初心者がイラスト上達に向け練習するうえでおさえたい2つのポイントを解説していきます。
1.苦手な構図やパーツにも積極的に挑戦する
動物や風景は描けるけれど、人物画がうまく描けない、人物画を描く際、右向きや左向きだけなどいつも特定の方向のイラストになってしまう、手は描けるけれど足が苦手など、人によって得意不得意があるのは当然の事です。
とはいえ、得意なジャンルや構図のイラストばかり描いていても上達は見込めませんから、描いたことがない構図や苦手なパーツのイラストも積極的に描いていきましょう。
諦めずに量をこなせば、確実に上達していきますし、描けるイラストの幅が格段に広がっていきますよ。
2.途中で諦めず最後まで描ききる
模写にしても、オリジナルのイラストを描くにしても、大切なのは「最後まで描ききること」です。
はじめのうちは「こんなイラストを描くぞ」と想像しても、そのとおりに描けずに落ち込むこともあるかもしれません。しかし、そこで手を止めてしまっては上達の道は開けないままです。
下手でも、思ったとおりのイラストにならなくても良いのです。
とにかく最後まで書き続け、
- なぜ思ったとおりのイラストにならなかったのか
- どこをどう描けば想像どおりのイラストになったのか
と客観視しながら改善策を考え、次に繋げることが上達への一歩です。
また、イラストを描くのを中断する場面=あなたが苦手な構図や場面であることが多いので、自分の苦手要素を知ることにもなります。
日々練習を積み重ねて楽しみながらイラストを上達させましょう
ここまで、イラスト初心者が上達する3つの練習方法や、イラストを描く際のポイントなどをご紹介しました。
はじめは上手く描けなくても、日々練習を積み重ねることで腕は確実に上達していきます。諦めずに楽しみながら練習を続け、イラストを上達させていきましょう!
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