制服の描き方基本!かわいい・カッコいい制服を描くコツ
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制服を描きたいと思っても、描き方でお困りではありませんか?
見慣れているはずなのに描いてみると複雑……学生キャラクターを描く上では欠かせませんが、硬かったり柔らかかったりする生地の質感を意識するのも難しいですよね。
制服を上手に描くには、制服の構造をしっかり理解することが大切です。
ブレザーやセーラー服、学ランなど制服の各パーツの構造や描き方のコツをご紹介します。
男女別に制服のパターン・特徴を知ろう
女子高生の制服パターン
女子高生の制服は大きく分けて4パターンあります。
リボンやネクタイ、スカートの種類も豊富です。
これに合わせてセーターやベストなどもあるので、着こなしの幅は男の子よりも広がります。
男子高校生の制服パターン
男子高校生の制服パターンは主に2パターンです。
画像右端のようにセーターやベストを着用する場合もありますが、個性をつけるには鞄や靴、上着など制服以外のものが良いでしょう。
制服を描く手順・コツをパーツ別に解説!
制服を描くには、下記の各パーツごとに構造を理解して描き分けましょう。
それぞれを知っておくことで、着こなしに変化がついても違和感なく描けます。
- 中に着るワイシャツ
- 上に着るブレザーや学ラン
- スカートやスラックス
制服の上半身を描く手順・コツ
制服のワイシャツ基本の描き方を覚えよう
ワイシャツはどんな制服パターンでも着用される頻度が高いです。
襟もとの形をしっかり取り、生地が薄いのでシワも意識しましょう。
手順1:襟を描こう
裸の状態から服を着せます。 左右で襟の始まりが違うとちぐはぐに見えてしまうので、首の裏側までしっかり意識してください。
男子の場合は左が上に、女子の場合は右が上に重なります。 ワイシャツに限らず、服は基本男女でボタンの合わせが違うので注意しましょう。
手順2:ワイシャツ全体を描こう
肩のラインを取ってから胴部分を描きこんでいきます。 裾をスカートやスラックスに入れている場合は、ウエストの位置を意識して服にゆるみをつけます。
半そでの場合は肘より少し上まで、袖は大きく開きゆったりしています。 長袖の場合は袖口(カフス)があり、切りかえし部分に絞りが生まれます。
細部を描きこもう
シワやラインを描きます。 薄くて軽い生地なので、肩から重力に従って下に落ちていくイメージです。
布の弛み部分、腕が動く方向へのシワ、袖の絞りに生まれるシワを意識しましょう。 胸ポケットを描き、肩や袖の縫い目にラインを入れるとワイシャツらしくなります。
- POINT 制服のワイシャツを描くコツとは?
-
制服は基本的に複数のパーツを縫い合わせて作られています。 ワイシャツのように生地の薄い服は、そのパーツごとの切り返しを意識するとシワがつけやすいです。
制服のセーラー服、学ランは襟が大切
セーラー服と学ランは共に襟に特徴のある服です。
この襟の構造を理解して描けば、より説得力のある絵になるでしょう。
制服のセーラー服の構造
襟 | 肩幅くらいの大きな襟です。 |
胸元 | 胸元に鍵フックがあり、胸当てもスナップで取り外せます。 |
スカーフ | 三角形で、スカーフ留めのある場合はそこを通します。 他にも結んだり最初からできているものだったりと種類は様々です。 |
生地 | 冬服は分厚いのであまりシワができませんが、夏服は薄いので身体の動きに合わせてシワが入ります。 |
もっとセーラー服の描き方について知りたい方はセーラー服の描き方もご覧ください
制服の学ランの構造
襟 | 学ランの詰襟にはカラーと呼ばれるプラスチックの板があります。 カラーは詰襟より大きいので、襟から少しだけ出すと良いでしょう。 |
ボタン | ボタンは校章や「高」の文字が入っており、おへそ辺りまでに身体に5個、袖に2個ついていることが多いです。 |
生地 | 分厚いのでシワはあまりできず、肩パッドが入っていて張りがあるので、なで肩になりすぎないように注意しましょう。 |
もっと学ランの描き方を知りたい方は、学ランの描き方もご覧ください
制服のブレザーは細部まで意識しよう
基本的な構造は男女で同じですが、細かな点で違いが出てくるので意識的に差をつけましょう。
制服のブレザーの構造
襟 | 男女で逆の合わせです。 上襟(カラー)と下襟(ラペル)があり、下襟は上襟の倍くらいの長さがあります。 女性は胸があるので、ボタンを留めた状態では胸の膨らみを意識しましょう。 |
ボタン | 学ラン同様に校章や「高」の文字が入っており、1列で2~3個ついていることが多いです。種類によっては2列(ダブルボタン)の制服もあります。 |
丈 | 男子は股辺り、女子は股より少し上です。 |
リボンやネクタイ | 男子はネクタイ、女子はネクタイかリボンが一般的です。 ネクタイも結ぶものと取り付けるだけのもの、リボンは形状が色々ありますが、基本的には取り付けるだけのものが多いです。 |
生地 | 分厚いので動きがつかない限りシワはあまりできません。 |
センターベント | 背中の中心にある割れ目のことです。ウエスト辺りまで割れ目が入っており、男子は左が上に、女子は右が上に重なります。 |
もっとブレザーの描き方について知りたい方はブレザーの描き方もご覧ください
制服の下半身を描くコツ・手順を紹介
制服の下半身を作画する際に大事な「プリーツスカート」や「スラックス」の描き方を紹介します。
制服のプリーツスカートの構造を知ろう
制服を描く上で特に難しいのがプリーツスカートです。
基本のプリーツは蛇腹の構造になっているので、立体感ができるように布の重なりを意識しましょう。
手順1:台形を意識してアタリをつけよう
キャラクターのアタリの上から、プリンのような立体感のある台形を意識してアタリをつけます。
手順2:アタリを目安にプリーツを描きこもう
台形のアタリの開きを意識しながらプリーツの線を描きこみます。 特に動きがない場合は、奥行きを意識して左右の線の間隔を狭くしましょう。
手順3:蛇腹を意識して布の重なりを出そう
左が前になるように、描きこんだプリーツの裾に少しの段を付けていきます。 奥行きを意識して裾全体がゆるいカーブを描きましょう。
- POINT 制服のプリーツスカートを描くコツとは?
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動きのあるイラストの場合、スカートの台形が崩れることもありますが、描き方は同じです。 プリーツを開く場合は「山折り谷折り」のイメージで描きましょう。
制服のスラックスの特徴を覚えよう
普通のズボンとの違いを分かりやすくするために、「ワンタックのスラックス」の描き方をご紹介します。
タックとは ・・・ ズボンの上部、左右それぞれについたプリーツ(ひだ)のこと
ウエストの位置を決めよう
裸のアタリに沿ってウエストを決めたらベルトを描きます。 ぴったりさせず、バックル部分を少し下に落とすと立体感が出ます。
ベルトの種類も様々なので、キャラクターの正確や容姿に合うものにします。
ゆったりと全体を描こう
膝辺りまではあまりぴったりさせずに線を下へ落とし、徐々に細くしていきます。 股は裸のアタリの股より下にすると良いです。
ポケットは正面ではほとんど見えず、靴や上履きの上に裾が乗るため大きくシワが入ります。 スラックスにはセンタープレスがあるので、その折り目も意識しましょう。
- POINT 制服のスラックスを描くコツとは?
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スラックスの裾は、前後で斜めにするとリアルに見えます。 前側が靴に乗るのでしっかりシワを描きこみましょう。
キャラクターに合わせた制服の着こなしを考えよう
制服には様々な着こなし方があります。
季節や世界観、キャラクターの性格に合わせて考えてみましょう。
もっと制服を描くコツが知りたい方へ
制服の構造とパーツごとのコツを知ることで、色々な種類の制服を描くことができましたね。
制服に限らず、上手く描くためにはモノの構造の理解を深めることが重要です。
それに加えて描き方のコツを知れたらもっと描きやすいですね。
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