【初心者向け】模写のコツを解説!絵を上達する模写のやり方

この記事はイラスト・マンガ教室egacoの講師(イラストレーター・マンガ家)が商業制作などで磨いた知識や技術をもとに作成しています。より自分の描きたいものに合わせた内容を知りたい方は、egacoでの個別指導レッスンの受講をおすすめします。
- 「しっかり見ながら模写したのに、全体のバランスがおかしい…」
- 「そもそも模写のやり方、ちゃんとあってる?」
などなど、模写をするにあたって悩んだ経験はありませんか?
模写は物体を的確にとらえる【観察力】を鍛えることで、とてもバランスのいいものに仕上がります。
この記事で観察力の鍛え方や、模写のコツを掴みましょう!


模写を学びなおそう

改めて模写とはなんなのか、どういう効果があるのか、深堀して理解を深めましょう
模写とトレースの違いとは?
模写とは、参考対象を目で見て書き写すことをいいます。
トレースは参考対象の上をなぞることです。いわゆる敷き写しです。
模写とトレースは「目で見て真似る」か、「上をなぞるか」の違いと覚えておくといいと思います!
模写をすれば絵は上手くなるの?
模写は上手くなれる練習方法の1つ
模写は画力向上の一つの方法として有名です。
実際そうなのですが、模写だけでは近道にはなりません。
模写だけをずっと続けていると、作画での自己表現ができにくくなる可能性もあります。
その落とし穴にはまらないよう、模写の合間にしっかりデッサンやオリジナルイラストを作成し学んだことを反映していきましょう。
模写で得たスキルを使うことで、インプットにつながり自己流に変化していくことができます。
模写をするといい理由
模写をすることで得られるものとして
●様々なプロの技術を学べる
●観察力がつく
大きくこの2点がメリットです。
自身の好きな作家さんのイラストを模写すれば、作家さん独自の技術を得られ、慣れてくると細部まで見る力がついて、「観察力」が身につきます。
模写する上で気を付けたいこと

最初から完璧を求めない!
模写を続けていくことにより、観察力や様々な手法がだんだんと身についていくので、最初から上手くできるわけではありません。
納得がいかなくても、諦めたり捨てたりせず大事に取っておきましょう。
手慣れてきたころに作品を見返したりすると、スキルの向上が目に見えて実感できるのでモチベ-ションが上がります。
模写をやりすぎない
模写ばかりをしていると、今度はオリジナル作品が描きにくくなっていく事があります。
そんなパターンに陥ってる方は、「ただ線を描きなぞっている」事が多いです。
なぞってるだけなので、模写で得た知識や物の構造などが理解できておらず
頭の引き出しに知識が整理されてないので、オリジナルで描こうとしても、引き出しがカラなので筆が止まってしまいます。
そんな状態に陥らないように、観察はしっかり行い、合間にオリジナル作品の制作もはさんで、模写で得たスキルなど実用してみましょう。
観察力を鍛える方法とは

五感を使って観察する
観察力とはその名の通り「観察する力」です。
対象のシルエットや位置、長さや光の具合など注意深く観たりするだけでも鍛えられますが
そこを起点に、実物のものであれば実際に触ったり匂いを感じたり、五感を使って対象をよく理解していくのも良いですね。
日常からでも鍛えられる!
観察力は普段の生活の中でも鍛えられます。
人々の表情や動作、物の形や構造など、よく見ると面白いですよ。
日ごろから様々な物を吸収して、模写に生かしましょう!
実際に模写をしてみよう
なぜか模写がうまくいかない…そんな方は手順がよくないのかもしれません。
模写にもしっかりとしたやり方があるため、慣れている方も、今一度ここでやり方を見直してみましょう。
模写の4つの手順・コツを解説
手順1:じっくり観察しよう

いきなり描き始める前に、じっくりと対象物を観察しましょう!
全体の比率、髪の毛があれば毛先の位置や束感、空間の割合、物の構造の把握など
細かなところまで観察して、頭の中でどんどん構築していきインプットしていきます。
手順2:ざっくり形を捉え、シルエットを描き起こそう

ある程度観察を終えたら、次にざっくりと形を描き起こしていきます。
この段階では細かく描き込まず、フワッとシルエット程度で問題ありません。
ただしパーツはしっかり意識して描きましょう。
この時「手の動かし方」や「目線の置き方」に注意しましょう!

手の動かし方について、指先を動かすのではなく手首をスナップさせるように動かしましょう。
筆圧を濃くしたい場合には、指先に力を入れるとよいです。

次に目線の置き方ですが、視点は固定しないように気をつけましょう。
対象の全体も見つつ、しっかり細かい箇所にも目を向けることが大事です。
線の流れを見るのも大切ですが、余白の距離感も図りながら描くとバランスが揃いやすいです。
上記2点はしっかり踏まえておきましょう。
手順3:描き込みを開始しよう

下準備はだいたい整ったので、ここからはしっかり描き込んでいきましょう!
インプットしたイメージと、またその都度対象を見返して、細かに描き起こしていきます。
慣れている方は、自身の手癖を抑えるのも意識してみましょう。
手順4:資料と比較して修正してみよう

ある程度描き終わったら最後、対象物と比較してみます。
比べてみて違う箇所があれば、どんどん修正していきましょう。
模写にゴールはありません。
対象物と変わりなくできたと自己判断すればそれで終了ですので、できる限りチェックは細かくしましょう。
模写した作品は整理整頓しよう

余談ですが、模写したものをSNSに載せたり、販売すると著作権侵害となり所有者から訴えられるケースがあることも…
模写したものは極力ネットに上げず、自身のスケッチブックやPCのフォルダなどに大事にしまい、あとあと見返したりする方が安全です。
他者の権利や法令を侵害することなく、楽しい創作活動を行いましょう。
模写でもっと画力向上したいなら
模写は画力を上げる手段として、比較的気軽にチャレンジしやすい方法だと思うので
手慣れてきた方、または初心者の方も今回の記事を読んでぜひトライしてみて下さい。
もっと詳しい模写のやり方や上達方法を知りたい方は、イラスト・マンガ教室egacoでプロのイラストレーターから個別指導で学びませんか?
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