同人誌とは?初心者が知るべき制作時のポイント3つ
同人誌の初心者の方にもわかりやすく、同人誌の楽しさや、制作時のポイントについてまとめました。これから制作を始めたい方はぜひ参考にしてみてください!
同人誌とは?初心者にもわかりやすく解説!
実は、同人誌のはじまりは文学等で同じ志を持つ方が本を作ったことなのです。同人誌にも種類があるのですが、ここでは大まかな2つの種類について説明いたします。
同人誌には創作とファンアートの2つがある
現在ではイメージしたものを自力で本にして発表し、同人誌即売会(イベント)の参加者と共有する本を指します。(創作の場合ZINEという名称で呼ばれる事もあります。)
先ほど種類がおおまかに2タイプあると申し上げました。1つ目が創作、そして2つ目がファンアートと呼ばれる好きな作品の2次創作です。
1つめの創作は文字通り、自分オリジナルの作品です。漫画、小説、イラスト、ゲーム、音楽等様々なものがあります。
それに対して2次創作は、好きな作品の
- この話のこの部分がこうだったら面白いな
- このキャラクターがとても好きだ。こんなポーズを見てみたい
- 好きなキャラクター同士の交流しているシーンを読んでみたい
等様々ですが、そういった作品をみて沸き上がったイメージや愛情、いわゆる萌えというものを作品にしたものです。
発表形態は様々ですが、主に本という形態がスタンダードになっています。そしてそれを同人誌即売会といういわゆるイベント(コミケが有名ですね)で発表することにより、多くの参加者と感情を共有していくのです。
コミケとは?
コミケとはコミックマーケットの略で、1975年から行われている国内でも有名な同人誌即売会のことです。詳しくはコミックマーケットのホームページをご覧ください。
同人誌の醍醐味とは?
同人誌というものはネットでの発表と違い、実際に目の前で顔を確認し、手に取ってもらえる事をダイレクトに感じ取れる事ができます。
一生懸命書作ったものが頒布(販売すること)できると嬉しさもひとしおでしょう。またネットでは会う事ができなかった参加者と巡り合うという事もできます。
直に感想を言われるかもしれません。好きな同人作家さんがいらっしゃったら、その方が実在するのだという感覚を覚えますし、人の熱気、エネルギーを感じられます。
また本という物質として手元に残るため、データと違い存在感がありますね。
私の好きの形だけでなく、他のファンの好きの形をリアルに垣間見れ、そしてそれを共有できるのです。
同人誌を作る上で大切なこと3つ
同人誌を作る上で大切なことは下記の3つです。
同人誌制作で大事なこと
- 愛情を持ち、イメージを形にすること
- 印刷所をしっかりと選ぶこと
- 完成さること
では順番に説明していきます。
仲間・愛情を持って創作活動を行う
創作、二次創作ともに、作品に愛情を注いであげると良いものが作れます。同人誌は愛の塊です。その作品への自分の気持ちを大切にしましょう。
また同人活動は仲間と楽しんで行うのも醍醐味の一つです。ではどうやったら同人仲間を増やせるのでしょうか。
同人誌をキッカケに友達、仲間を増やすには
同人仲間を増やすには、SNSやpixiv等で同じ趣味の方と交流していく事がよいと思います。それを基盤に作品を発表していき、イベント(同人誌即売会)で直接会うのが、定番の方法だと思われます。
お互いの漫画を読みあうなどすれば自然と交流が深まるかと思います。イベントの席に座った際、隣の方へ
おはようございます、今日は1日よろしくお願いします
などと挨拶するといいですね。隣にいる方は趣味趣向が近いので、会話がしやすいと思います。
印刷形態・印刷所はしっかりと選ぼう
印刷する際の本の仕様や、印刷を任せる印刷所をしっかり選ぶことが、同人誌制作では非常に大切です。一生懸命作った作品が、最終的に形になる工程なので、ここで間違えないことが必要だからです。
もし選ぶとしたら同人誌専門の印刷所を使用したほうが無難ではあります。同人誌を制作する面において特化しているからです。「同人 印刷会社」という具合に検索すれば出てくるかと思いますので、ぜひ検索してみましょう。
そして次に悩むのが、印刷費用と印刷枚数、そして本の形態です。
少ない部数から始めるのがおすすめ
最初の頃から1日で100も200も頒布できる方はそうそういらっしゃいません。その場合、数を少なく刷ってもらったほうが手持ちのストックも少なく済み金銭的にも軽くなります。
現在はオンデマンド印刷という少部数でも安く刷れる印刷がポピュラーになってきています。値段を確認すればおわかりになるかと思いますが、オフセット印刷は綺麗で大部数を刷るのには適していますが少部数ですと一冊がものすごく割高になってしまいます。
最初はオンデマンドやコピー機で自作し、頒布数がどれくらいか把握したあと徐々に数を増やしていくといいですね。
やりたい印刷方法を選ぼう
本の形態ですが、こんな本をつくってみたいというイメージはありますか?
- フルカラーでぴかぴかした本がいいな、
- きらきらした表紙がいいな、週刊雑誌のようなものがいいな、
- レトロな感じでシックなものがいいな
上記のようにやりたい方法によって実は印刷会社により、印刷仕様の特性があり、入稿データ制作上の制約がある場合がございます。そういったのを理解して入稿データを作る必要があります。
持っている中で一番好みの印刷の同人誌がありましたら、最後のほうのページにある奥付を見てみてください。そこに大抵使用した印刷会社が記入されています。検索してみると出てくると思いますので、一度やってみてください。
またイベントなどに行くと印刷会社自体が出店している時があります。その場合直接聞いたりすることもできますし、印刷見本や紙見本、値段表などをくれたりする時があるので、出店している際は立ち寄ってみるといいですよ。
尚、金額が手ごろな印刷所ほど納期が長い場合が多いので、余裕をもって作品を作りましょう。
完成させ形にすること
形になるように計画をたて、スケジュール管理をし、イメージして制作していくことが大切です。
同人誌の場合、作品を作ってお終いではありません。印刷し本の形にすること。それができて初めて同人誌が完成します。何事も作品を制作する事を諦めてしまっては話が終わってしまいます。面倒くさがらずに最後まで完結させましょう。
人の作品を否定しないように。
どんな作品も作った人は一生懸命つくています。だからこそ意見が違う人がいても攻撃や否定をしないようにしましょう。本来創作活動というのは自由なものであるべきです。
また、自分の作品が否定されてしまった時も、そのような人もいるのかという客観的な視点で見ていたほうがストレスが少なくなると思います。
同人誌作成時のよくあるトラブルと解決策とは
解像度と印刷サイズに気をつけよう
同人誌を作るときに一番気を付けたいのが解像度と印刷サイズです。これを低かったり小さいサイズで作ってしまうと、印刷したものがとても悲しい事になります。せっかくかいたのにとても勿体ないです。
印刷所によりまちまちですが、最低でも
- フルカラーの場合は350dpi
- モノクロだと600dpi
は必要になります。またサイズも希望通りのサイズで作らないといけないのでご注意ください。印刷所のホームページにてその説明がされていたり、テンプレートを配っていたりします。参照してみるといいでしょう。
表記にも気をつけよう!
2次創作の場合、公式のマークやロゴ、トレスやスクリーンショットは厳禁です。必ず自分のイメージしたものを使いましょう。トラブルにならないためにも気をつけてください。
人間関係にも気を配ろう!
人間ですので同人活動でも人間関係が存在します。相手を否定せず、自分の好きの形を肯定、発表し、参加者と仲良くしていくことが大切だと思います。
- 教室の雰囲気や講師の人柄を確認できる!
- 個別に受講内容提案をしてもらえる!