漫画家が活躍できる場所は1つじゃない!紙面以外のステージを一覧で紹介
漫画家として活躍できるステージは、有名紙面で連載する以外にも実はたくさんあります。
- マンガ広告制作
- 電子書籍
- 同人誌
上記3つのマンガ家として活躍できるステージをここでは紹介します。これから漫画制作を仕事にしてきたい方は、いろいろな漫画家としてのかたちがあることを知っていただければ幸いです。
マンガ広告制作で活躍しよう!
広告マンガとは?
企業が自社の商品を宣伝する際に作られる漫画のことです。主にその企業のホームページで公開されていますが、近年では動画と音声を付けてYouTubeなどの動画サイトで流されることもあります。
広告漫画家のメリットとは?
案件によっては作家側がストーリーをゼロから作る必要がなく、内容をクライアントからある程度指示されるので、絵や漫画は描けるけどストーリー作りに自信がない方でも受けられます。
広告マンガ作家の収入源とは
1ページごとの原稿料、もしくは作業全体の料金で支払われます。制作会社に勤務している場合は、お給料として支払われますし、業務委託契約のフリーランスとして関わったなら、制作委託費用として支払われます。クライアントから直接受注した案件は、クライアントから直接支払われ、広告代理店や制作会社から受注した場合はその代理店や制作会社から支払われます。
広告マンガ作家で有名どころは?
実際は作画された人の名前が表示されない案件も多いですし、広告マンガで作家自身が業界で有名になることはあっても、一般に広く有名になることは少ないと思います。
作家自身というよりはイラスト・マンガの制作会社のネームが前に出るケースが多いようです。
広告マンガ作家になる方法とは?
TwitterやPixiv、ホームページでマンガやイラストを公開していると企業からオファーがかかる場合と、自分から企業に営業をかけて案件を受ける場合があります。
意外なところから仕事がもらえたりするため、自分の連絡先を載せた名刺は作っておきましょう。ランサーズなどのお仕事依頼サイトに登録したり、
異業種交流会に参加して名刺を配るなど、地道な営業・露出が仕事につながるはずです。
電子漫画・WEBコミックスに挑戦しよう!
電子マンガとは?
雑誌の漫画と同じく、出版社が運営しているWEB漫画サイトで掲載されている漫画、
もしくはTwitterやPixiv、個人のサイトで公開していたりと、インターネットを通じて読める漫画のことを言います。
また、雑誌で連載されている漫画もWEB漫画サイトで読むことができます。
電子マンガ作家のメリットとは?
雑誌では編集部内で何ヶ月も前から1ページ単位で掲載する内容を取り決めるため、連載作家(特に週刊誌)は決められたページ数で毎話描かなければなりません。
それに対し、電子ではページ数制限がありませんので毎話ページ数に前後があっても問題ありませんし、隔週連載や2週掲載して1週休み、など作家に合わせた連載形態が取れます。
(当然のこととして締め切りには間に合わせないといけないですし、継続して連載する力は必要です。)
また、電子版では1話単位で購入することができるので、単行本が売れなくても電子で購入された話数の分だけ印税が受け取れます。
個人で公開している人は人気が出ると編集者からオファーが来て商業として連載が持てたり、単行本が出せる可能性があります。
電子マンガ作家の収入源とは
出版社が運営するWEB漫画サイトで連載する場合、普通の漫画家と大きな違いはなく、原稿料と売れた分の印税が主な収入源となります。
個人で公開している場合、原稿料は発生しません。
収入を得たい際は『DLsite』や『DMM』などのダウンロード販売サイトで出品します。その際設定した全額受け取れるわけではありませんが、個人のサイトで販売するよりお客さんの目につきやすく結果的に売りやすいというメリットがあります。
電子マンガで有名な先生方を紹介
しろまんた/先輩がうざい後輩の話
『先輩がうざい後輩の話』はTwitter及びPixiv発の作品で、Twitterではトップクラスの人気を誇る。
一迅社より単行本として発売されている。
ONE/ワンパンマン
WEB漫画投稿サイトや自身のサイトで『ワンパンマン』を掲載し話題となる。その後集英社の『となりのヤングジャンプ』にて、『アイシールド21』の作画担当で有名な村田雄介の作画によるリメイク版が連載されている。また漫画家として小学館の『裏サンデー』にて『モブサイコ100』を連載していらっしゃいます。
電子マンガ作家になる方法とは?
紙媒体の漫画家と同じく、出版社への持ち込みや投稿から入り、担当編集と共にデビューを目指すのが一般的な方法です。
またTwitterやPixivなどのSNSや投稿サイトで人気を博したら出版社からオファーがかかり、WEB漫画サイトで連載したり、単行本が出せたりする例もあります。
同人誌の世界で活躍を目指そう!
同人誌とは?
同人誌とは、個人もしくはその名の通り同好の士が資金を出し作成する雑誌のことです。ジャンルに制限はなく、食べ物や生き物についてまとめたものから、既存のアニメや漫画、ゲームの二次創作やオリジナルの作品など、それらを総称したもののことを言います。
中でも世界最大規模の同人誌即売会である『コミックマーケット』では漫画やイラスト集を中心に出展されています。
同人誌作家のメリットとは?
週刊誌や月刊誌、WEB漫画のような商業誌に載せる作品は売れるために作るのが前提としてあるので、
作家の意向が100パーセント汲み取られ、好き勝手に描けるものではありません。
それに対し同人誌は基本的に自分の好きなものを自由に描くことができます。ただ注意点として、既存の漫画やアニメなど、扱う作品によっては著作権を有している公式から二次創作が禁止されていたり、特定のジャンルや媒体が制限されている場合があります。
同人誌作家の収入源とは
規模の大小問わず、『コミックマーケット』や『コミティア』などの同人誌即売会に出展したり、『アニメイト』や『メロンブックス』などの同人誌ショップに委託販売するのが主な収入源となります。
また、『DLsite』や『DMM』などのダウンロード販売サイトも含め電子版として販売するケースも多くなっています。収入額は、売り上げから印刷費のような経費を差し引いて算出されます。
収入の差はサークルによって様々で、普段は社会人をされていて、収支が赤字でも趣味として活動されている方もいらっしゃいますし、
コミックマーケットにおいて『壁サークル』や『シャッター』と呼ばれる大手人気サークルは年2回の即売会のみで年間の収益を上げているところもあります。
同人作家で有名な方を紹介
上海アリス幻樂団/東方Project
(※同人『誌』作家ではなく、同人作家)
同人音楽・同人ゲームを制作しているサークル。弾幕シューティングゲーム『東方Project』シリーズは絶大な人気を誇り、元々同人作品であるにも関わらず、その同人作品が数多く作られ、東方Projectオンリー同人誌即売会『紅楼夢』がコミックマーケットと同じく東京ビックサイトで毎年行われています。
同人誌作家になる方法とは?
個人もしくは複数人で『サークル』と呼ばれるグループを作り、同人誌即売会などのイベントに出展したり、ダウンロード販売サイトに出品すれば同人作家と言えます。
ただそれで稼ごうとした場合、二次創作であればその作品のファンに手にとってもらいやすいですが、それでも人並み以上の画力や面白さは当然求められます。
またその時期に人気な作品や根強くファンが多い作品を描かないと売れにくいので、流行に敏感になり、読者のニーズを汲み取ることは商業と同じく必要です。
- 教室の雰囲気や講師の人柄を確認できる!
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