フリルの描き方を初心者が上達するコツ!|布・シワを理解して画力UP
フリルの描き方、と検索しても出てくるのは「グニャグニャ描いてシワと裏地をつけて完成!ね?簡単でしょ?」というものがほとんどな印象がありますよね・・・
今回はなるべくそういった感覚的な説明ではなく、ロジックに則ったフリルの描き方をお伝えします。
なかなかフリルの描き方が上達できない方はぜひ参考にしてください。
繰り返し練習して思い通りのフリルが描けるように頑張りましょう!
初心者必見!フリルの描き方の基本を解説
フリル作画上達に必要なものとは
フリルは感覚で描くものではありません。下記の二つを押さえれば、初心者の方でも自由なフリルが描けるようになりますので、一緒に頑張りましょう!
フリル作画上達に必要なこと
- 「フリルの法則」を知る。
- 知識を得たうえで根気よく練習する。
法則を知ったうえで根気よく練習すれば誰でもふわふわのフリルを描くことができます。
フリルの描き方の手順(基本)
動きのあるフリルを描くためにいつくか段階を踏んでフリルの練習をしていきましょう!
最初はカーテンのような、すとんと下に落ちるスタンダードなフリルを描いていきましょう。
- STEP01 まずはフリルの長さを決めてあげましょう。
- 人を描く際に体や顔のラフやアタリを取るように、フリルも最初はアタリから取っていきます。
- STEP02 次に布の下縁を描きます。
- ランダム感を最初から出すのは難しいと思います。 なのでまずはフリルを描くためのロジックを知るために、均等に波線を引いてみましょう。イメージは膨らむお餅です。
- STEP03 裏地と盛り上がる布の部分を描きます
- 大切なポイントです!! 裏地と盛り上がりの同色の部分は同じ方向に引きましょう。 これは今後動きのあるフリルを描くのにも大切なことですので、絶対に間違えないように!
- STEP04 ペン入れ、シワを描きこむ。
- 2で描いた縁の線を意識しながらフリル上部も描き入れます。 盛り上がる布の間には、「ハ」の字のシワや、「♢」の形のシワ、「おにぎり🍙」のような柔らかい三角形のシワを描き入れましょう。 これでカーテンフリルの完成です。
- STEP05 ランダムにする
- 同じ要領で、2の縁をランダムにしたフリルも描いていきましょう。
フリルの描き方の応用編
この段階でだいぶ動きのあるフリルが描ける気がしてきますよ!
- STEP01 まずはアタリを取ります。
- ここで先ほどとの違いが出ます。 始まりを短く、終わりを長くしてあげましょう。
- STEP02 次に布の下縁を描きます。
- こちらもイメージはお餅! そしてランダムがよくわからないうちはスタンダードな均等の縁を描きます。
- STEP03 裏地と布の盛り上がりを描きます。
- 全体の真ん中に中心線を取り、その中心線より右側は右の裏地と盛り上がりのみを、左側は左の裏地と盛り上がりのみを描きます。 大切なことは基本でも言ったように、同色の部分を同じ方向に引くということです! これを怠ると途端に裏地の不自然感が出てしまいますので気を付けてください! 下描きの時点でだいぶ良い感じのフリルができてきたのではないでしょうか?
- STEP04 シワを足してペン入れをします。
- 中心線のあたりから出てくるようにシワを描きましょう。わからない場合はこの画像を参考にシワの練習をしてみましょう。 均等に下縁を描いた場合はこのように立体感のある固めの布という印象になります。
- POINT もっと柔らかいフリルにするには
-
こちらもランダムで下縁を描いた場合のものを参考に置いておきますので、こちらも練習してみてください。おそらくこちらの方がふんわりと柔らかい印象のフリルになるはずです!
- POINT 上端の凹凸のみでフリルを表現
-
こちらにはほとんどシワを描き入れてはいませんが、それでもフリルの上端の凹凸のみでここまでフリルらしいフリルを描けるようになります!
もっともっと練習すれば、このようなフリルも思いのままです!
フリルがうまく描けない原因3つとは?
原因その1:布の構造の理解が浅い。
「フリルっぽく見せるための描き方のロジック」はわかっているけど、実際の布の構造を理解していないという場合です。
改善方法は、イラストのフリルの模写と一緒に、写真で見る実際のはためいたフリルやスカートを模写するのが有効です。
写真はイラストのように明確に線画がないので難しいかもしれませんが、じっくりと観察して描いてみるとたくさんの発見がありますよ!
原因その2:基礎のロジックのみを知って描き続け、そこから発展しようとしない。
「お餅のようなグネグネを描いて裏地と盛り上がりを描く」という基礎の基礎だけでとどまってしまっている方です。
ここから発展していかない方がとても多いと個人的に思います…!
もったいない…!!
せっかく基礎がわかったのですから、もっと応用をしていきましょう!
こちらにせり出してくるフリル、向こうを向いているフリル、アウトラインが気持ちいいフリル、丸いアクセサリーにつく全周のフリル、長いフリル、多段のフリル…
フリルにも表情や特徴がたくさんあります。どんどん応用した作品の模写などから練習していきましょう!
原因その3:フリルを描く時間を長時間取ろうとしない。
いわゆる「描きこむのめんどくさい」という気持ちが先行して、まったくフリルを描く練習ができず、練習できないので上達せず、上達しないから更に「描く意欲」が減る、という悪循環におちいることもよくあります。
フリルを感覚でどのアングルでも自在に描けるくらい上達するには、「ロジックに基づくコツコツとした練習」が絶対に必要です。
「感覚」というのは「ロジックが身についた先」にあるものです。
それまでは下描きにペン入れするような、デジタルで塗り分けをひたすら作っていくような、「ただただ無心で練習する」時間がどうしても必要になってきます。
そこは割り切って、まずは最初の一枚を時間をかけて「フリルの作画練習」をしてみましょう。
おすすめのフリル上達のための練習法とは?
とにかく好きな作家様や、自分の表現したい印象に近いフリルを描かれる作家様の模写をするところから始めましょう!
意識することは、とにかく全体的に丸みを持たせて「おいしそうなフリル」にすることです。
マシュマロ、マカロン、プリン、モンブラン…そのようなものを描こうと思とき、無意識にでも「角を無くそう」「丸みをつけよう」と思うのではないでしょうか。
そのような意識で「フリルを描くならなるべく丸みをつけよう」と思うようにしてみてください!
フリルが本当に参考になる!作家様を紹介
上記の作家様のフリルが非常に参考になるためおすすめです!
フリル作画の添削事例
元々の絵ではフリルが両方裏地が見えてしまっているので違和感がありましたが、
改善絵では右側のフリルはこちら側に裏地が見えるように、左側のフリルは布の盛り上がりのみで表現されていてフリルが向こう側に向いているのがしっかりとわかります。
フリルの描き方がなかなか上達しなくて悩んでいる方へ
「フリルの描き方はわかったけど、自分の描いた絵のこの部分につける場合はどう描いたらいいかわからない…!」
そういった場合にサッと参考例を描いてくださる先生のもとで学べると、とても勉強になりますし、悩んだり検索したりする時間が短縮できるため、
イラスト・マンガ教室で受講されるのもおすすめです。
自分の描きたい構図、アングルのフリルの描き方を描ける講師から直接学べるのは大きいので、興味がある方は是非一度無料体験にお越しくださいませ。
- 教室の雰囲気や講師の人柄を確認できる!
- 個別に受講内容提案をしてもらえる!