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Tam-U先生にインタビュー!作画のコツとSNSで注目を集める秘訣

Tam-U先生にインタビュー!作画のコツとSNSで注目を集める秘訣
Tam-U先生
こんにちはTam-Uと申します!

Tam-U先生:普段は主に美少女イラストのお仕事を描いております。最近のお仕事ではバーチャルYoutuberグループ・ホロライブのタレントさんキャラクターデザイン、ライトノベル「信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略」のキャラクターデザイン、挿絵担当をしています。

イラストは比較的アニメ塗りに近いようなシンプルめな作風かと思います。

昔からゲームが好きなので、ゲームに絡むようなお仕事にも携わりたいと思いつつ、今日もなんとなく目先の業務に追われつつも精進に励んでおります。

egaco
今回はTam-U先生に彩色や絵を仕事にするまでアプローチをインタビューさせていただきました!ぜひご覧くださいませ。

Tam-U先生にインタビュー!彩色・お仕事歴など

Tam-U先生が特に美少女や女性キャラを描く際に、こだわっている部分はございますか?

Tam-U先生
一時はキャラクターの視認性を特に気にしていましたが、それだけではどうもいま一歩手応えがなく、 最近はキャラクター性が把握しやすいように毎度気をつけています。具体的には何を携帯しているか、どんな場所にいるかなど、です。

絵を描く仕事がしたいといつから思い始めましたか?ご家族や周囲の反応などあれば合わせてお願い致します。

Tam-U先生
絵を描く仕事という意味では、たぶん物心ついたときには絵を描く関係の仕事に興味を持っていましたが、もともとは漫画家になるつもりで絵の練習ばかりをしていました。

Tam-U先生:家族からの理解はぜんぜんありませんでしたし、進路相談の度に担任の先生にも止められました。友人も「無理だろ」的なムードではありましたが、たしかに絵の練習をしているばかりでは漫画家にはなれなかったです 笑

イラストレーターという職業を認識したタイミングは実はなくて、すでに漫画家として1本だけ連載を持っていた頃、

SNSにちょくちょくイラストを投稿していた流れで、だんだん絵自体の仕事が増えていったので、色々考えてしばらくイラスト一本で仕事してみようかなと思って今に至る感じです。

プロへ転身されるきっかけは、SNSでのイラスト活動でお仕事を頂いたことから始まったんですね。SNSでイラスト活動をする際には、どのようなことを心掛けるべきでしょうか?

Tam-U先生
最近は忙しくてなかなか実践できていませんが、当初はネット上の話題に早めに乗っかって、早めに投稿することを心がけていました。 これをするだけで、知名度や実力をくつがえせるくらい反響が得やすいです。

初めて携わったイラストのお仕事はどのような内容のものでしたか?

Tam-U先生
本当に駆け出しの頃の一番最初のお仕事となると、 おそらく当時ネット上で稼働していたテーブルトークRPGのキャラクターイラストを描かせていただいたのがはじめでした。

Tam-U先生:ついに自分の絵でごはんが食べられるんだ!!とやたら舞い上がっていた記憶があります。

とはいえ、それだけで生活をするのには、また長い時間を必要としましたが……。笑

影響を受けた作家様や、絵を描くきっかけとなった人物はいらっしゃいますか?

Tam-U先生
大御所の方ですが、当時異世界転生モノのハシリのようなゲームがあって、そのポップで独創的なファンタジー感をお持ちになっている黒星紅白先生にかなり心奪われたことを強烈に覚えています。

Tam-U先生:絵の描き方自体は、ビジュアルノベルゲームのグラフィッカー(彩色やサブキャラクターデザイン、静物などを描くお仕事でした)をやっていた時代にCGの描き方を一通り教えてくれた会社の先輩の影響が大きいです。

ただ、絵を描き続けられたのは学生当時の友人の影響も多かったと思います。

大喜利のようにおもしろイラストを描いては交換していた友人など、リアクションしてくれる相手がいたから楽しくて続けていられたと思います。

Tam-U先生のイラスト
egaco
Tam-U先生の現在のイラスト活動は、好きな作家さんの絵を見て学んだことやノベルゲーム時代の先輩に教わった描き方がベースになっているのですね。

ノベルゲームのような複数人が携わるプロジェクトでは、CGイラストを描く際に守るべきルールなどございますか?お仕事を見据えてCGイラストを学ぶ未来の絵師さんへ向けて、お仕事用の絵を描くために特に大事なルールなどあればお教え下さい。

Tam-U先生
ノベルゲームに携わっていた当時は私のポジションはあくまで一介のグラフィッカーで、 漫画家でいうアシスタントのポジションなのですが、基本的には上長の指示に従うのと、 同僚とはなるべくうまくやっていくという普通の会社でやっていることが唯一のルールだったと思います。夢のない回答で申し訳ありません……。笑

Tam-U先生:さすがにこれでは求められた回答ではないようなきがするので、原画家・キャラクターデザイナー目線でお話しますと

「自分以外の人が担当しても再現しやすい彩色方法で、極力見栄えは損なわないように」気をつけておられたようです。

一部のゲーム作品は、数人のグラフィッカーに彩色を任せたり、枚数をたくさんこなす必要があることから、

普通のイラストレーションよりもややアニメの塗りに近い、いわゆる「ギャルゲ塗り」をしているみたいです。

イラストレーターや漫画家に憧れる方が多い中、プロになる前のTam-U先生はどのような活動やアプローチをされましたか?

Tam-U先生
プロになる前は同人サークルの仲間のツテで、なにか自分に描かせてくれる絵はないかと聞き回っていました。 笑 その流れで一応グラフィッカーというお仕事を5年ほどさせていただきました次第です。

Tam-U先生といえばホロライブの人気Vtuber「紫咲シオン」のキャラクターデザインもご担当されておりますが、こちらのご依頼はどのような流れで受けられましたか?また企業案件のキャラクターデザインを考える際に意識していることもあわせてお聞かせ下さい。

Tam-U先生
もともとVtuberが好きで、黎明期はデビューしたてのVtuberさんの動画を片っ端からぜんぶ視聴していたほどだったのですが、 その流れで当時「四天王」と呼ばれているVtuberさんたちのファンアートをたくさん描いていました。

Tam-U先生:偶然ではありますが、結果的にはホロライブ運営の会社の社長さんに見かけていただいてお声がかかった感じです。

企業案件については、とにかく差別化するために「このパーツさえおさえておけば、誰が描いても何のキャラかわかる」という記号付けには気を使っています。

ただ、企画の趣旨と一致しなかったり、やりすぎていたりでクライアントさんの意向にそぐわなければ、NGをもらうことも多々あります。笑

Tam-U先生のイラスト

魅力的な絵を描くためのコツや、おすすめの上達法ってありますか?

Tam-U先生
まずは描きたいものを描いてみて、少しでもうまくいかなかった、もっと上手に描きたかったと思ったときは「雲 描き方」など細かくサーチエンジンで検索してみるとよいと思います。

Tam-U先生:そういった簡易的な講座をSNSなどに投稿している先生方がたくさんいらっしゃいます。

プロでも資料を調べずに描く方はほとんどいないと思いますので、検索グセをつけるのはかなり必須に近いスキルではないでしょうか。

そもそも描きたいことが見つからない!という方は、インプット不足に陥っている可能性があります。

アニメでも漫画でも、話題になっている最近の作品にたくさん触れ、作品ファンの同志たちと盛り上がるとよい刺激を受けることで、

こんな作品描きたい!こんなキャラ描きたい!となると思います。

Tam-U先生のイラスト
egaco
Tam-U先生を始めプロの先生方も、資料検索や描き方講座から学びを得て作品に落とし込まれるのですね。

プロの作家を目指す方々の中には、たくさんの情報を取り入れることで自分の個性や絵柄を見失ってしまうのではと不安を抱かれることもあるそうです。Tam-U先生は、個性や絵柄の変化についてどのように考えられていますか?

Tam-U先生
私も商業クリエイターになる前は同じことを悩んでいたので、お気持ちはとてもよくわかります。

Tam-U先生:かなりナイーブな話で回答が難しいのですが、一言で申し上げると「自分の心に従うこと」が大事なのではないかと考えています。

これをやりたい、これが好きだ!という積極的な気持ちから発生した個性や絵柄なら、何かを取り入れたところでなかなか失われなかったりしますし、

評価してくれる人もけっこう現れると思います。時代の先を行きすぎない限りですが 笑

絵を描くのに悩んだりつまづいたりしたご経験はございますか?どのように逆境を乗り越えたかもあわせてお願い致します。

Tam-U先生
基本的につっかえてる事しかありませんが、大抵は時間に追われて悩んでるどころじゃなくなることで、乗り越えざるをえなくなります。 笑

Tam-U先生は1枚の作品をつくるのにどれくらいのペースで描き上げられますか?構想やアイデア、線画、塗りでそれぞれ何時間~何日くらいか教えてください。

Tam-U先生
どれくらいの情報量の絵かにもよりますが、ラノベのカラーはだいたい1~2日、モノクロは1ページあたり6時間くらいであげています。

Tam-U先生:ピンナップイラストはまさにピンキリで、簡単に仕上げたものであれば1~2日、入念に仕上げたものは構想、ラフ、線画にそれぞれ2日以上かけていることがあります。

入念な時の彩色はキャラクターに1~3日、背景や細部、仕上げをあわせて半日~1日くらいです。

egaco
作画が早いもので6時間ほど、ピンナップなどの描き込みを要するものは1週間ほど制作に打ち込まれることもあるのですね。

よろしければ、今回ご提出いただいたイラストのうち1枚のレイヤー構成をお見せ頂けますでしょうか?

Tam-U先生のレイヤー構成
Tam-U先生のレイヤー構成
Tam-U先生
名前のついてないレイヤーが多すぎてあまり参考にならず申し訳ありません;

 一応簡単に説明致しますと、人物と背景をそれぞれ別のレイヤーで下塗りして、

さらに人物は各パーツごとに分けてレイヤーを作成しています。

そのうえで別の色を塗り込んだり効果をかけるときはさらにパーツに対してクリッピングレイヤーを作っている感じです。

お気に入りのブラシはございますか?

Tam-U先生
ブラシとはちょっと違うかもしれませんが、線画用のペンは、 ちょくちょく既存のブラシを残しつつ、カスタマイズした新しいものを作っています。 画用紙質感の残るような鉛筆系のペンです。

仕事で使われている道具や機材、作画環境をお教えください

Tam-U先生の作業風景
Tam-U先生
ソフトはCLIPSTUDIOを使っています。仕上げや見直しではPhotoshopを使うこともあります。

Tam-U先生:メインでは「Cintiq16」という液晶タブレットを使って描いています。小さすぎず、かといって高すぎもしない価格設定なので液タブエントリーとしておすすめです。

個人的にいま一番プッシュしたいのがスタンディングデスクですが、これはいつか腰に不安を抱えるようになってからのお話で大丈夫です!笑

egaco
ご推奨のスタンディングデスクから、絵を長く健康に描き続けるために身体にあった機材をそろえることの大切さが伺えますね。

Tam-U先生はデジタルでの作画経験が豊富ですが、デジタル作画をやっていて感じるメリットや歯がゆく感じるものなどあればお聞かせください。

Tam-U先生
状況によって推奨されるものはかわってくると思いますので、 これもあくまで商業イラストレーターを目指す方のなかで、特別アナログを習熟されていたり、まだ仕事をとられていない方を想定しての回答に致します。

Tam-U先生:データ形式での取引がほとんどですし、郵送になると結果デッドラインが早まってしまうこともあると思いますので、どちらでもよいのであればデジタル一択かなと思います。

画材費がほとんどかからないぶん、初期投資が高めになりますが、これも昔に比べるとだいぶリーズナブルに実現できるようになっています。

ただ、本当にケースバイケースだと思いますので、自分の直感でまずはトライしてみていいのかもしれませんね。

過去のTam-U先生にご質問です、絵の練習をしたいと思い立った時にもし身近に頼れる先生やプロがいたら何を教えてほしいですか?

Tam-U先生
その先生のうまいところで自分が気になることを聞くような気がします。

Tam-U先生:例えば自分好みなきれいな横顔が描ける先生がいらっしゃったとして、自分が横顔をもっと上手に描きたいと思っていたら教えてもらいたいです。

ただ、実際身近にプロの先生がいらっしゃるのであれば、質問は「なにか仕事ありませんか」かもしれません。実際に業界で仕事してる方だと、作家を探してる会社を紹介してくれることもあると思いますので。

egaco
お仕事への積極的な姿勢を持つことも、プロへの道を切り開く1歩なのですね。Tam-U先生のイラストでは、少女たちの可愛らしさや女性特有のS字ラインが強調されたこだわりあるポージングが魅力的だと思います。

魅せるポーズを作るための工夫や意識されていることをお聞かせください。

Tam-U先生
私もまだ研究の途中なのでこれだ!と明確に一言では説明しきれないのですが、 かわいいポーズを中心に描くときはなるべく見ている側が他の場所に気が散らないよう、ポーズに集中できるような画面作りを意識していると思います。 具体的には周囲の配色などで、キャラクターをなるべくしっかり視認できるように調整しています。

弊社は個別指導のイラスト・マンガ教室を運営しているのですが、個別指導で一人づつの課題に対して提案や指導が受けられるスクールについてどう思いますか?

Tam-U先生
個別指導でアドバイスを受けられるのは初歩的な取っ掛かりとしては良いのかもなーと思います!

Tam-U先生:時間の制約も少なければ、課題以外の自主制作の時間もしっかり設けられますね。

何にしても、絶対に盤石という方法論もなかなかない気がしますので、

まずは飛び込んでみて、その場その場で臨機応変に対処していくことが大切なのかなと思っています。

今後の活動について、やってみたいことや目標はありますか?またTam-U先生のようにプロの作家を目指す皆さんへメッセージやアドバイスをあわせてお願いします。

Tam-U先生
長いスパンの目標だと、出来るだけ食いっぱぐれないように創作関係のお仕事に携わっていきたいです。

Tam-U先生:あとはコンシューマゲームのキャラクターデザインをインディーズでもいいのでやってみたいです。そして遊びたい!

最後にアドバイスですが、

イラストの仕事を一回するだけであれば、その時々の流行りを研究して、Twitterでの投稿や同人即売会の参加をしていれば、いずれは実現できるかと思います。

プロとしてそれだけで生活していくのであればまた色んな問題が出てきますが、その頃には周りに相談できるプロの作家さんがたくさんいらっしゃるはず。

しかし会社を通して絵を描くだけがイラストレーターではないはずです。まずは皆さん自身が今、創作を楽しめるかどうかです。ということで楽しい創作生活をお送り下さい!

作家紹介:Tam-U先生

普段は主に美少女イラストのお仕事を描いております。最近のお仕事ではバーチャルYoutuberグループ・ホロライブのタレントさんキャラクターデザイン、ライトノベル「信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略」のキャラクターデザイン、挿絵担当をしています。

→Tam-U先生のtwitter

→Tam-U先生のPixiv

※当ページに記載されている会社名、および商品名等は、一般に各社の商標または登録商標です。

イラスト・マンガ教室egaco(エガコ)
この記事を書いた人
イラスト・マンガ教室egaco(エガコ) 先生
イラスト・マンガ教室egaco(エガコ)の講師です。全国13教室とオンラインにて個別指導で作画レッスンを提供しており、今まで5000人以上の方にレッスンを提供してきました。全くの初心者の方にも選ばれていますので、これから上達したい方はぜひ一度無料体験にお越しくださいませ

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