イラスト初心者入門!道具・描き方・続け方をまとめて解説

この記事はイラスト・マンガ教室egacoの講師(イラストレーター・マンガ家)が商業制作などで磨いた知識や技術をもとに作成しています。より自分の描きたいものに合わせた内容を知りたい方は、egacoでの個別指導レッスンの受講をおすすめします。
目次
絵を描きたいと思い立つも、何をすればいいか分からず戸惑っていませんか?
また、上手く描けず途中であきらめてしまった経験など、初心者ではよくある事だと思います。
この記事では、事前に準備するものや練習方法、手順、大事な心得などを学び「何をどうすればいいか分からない状態」から脱却できるよう解説します。イラスト作成の第一歩を踏み出しましょう!
描きたい気持ちは様々。自己分析してみよう

自己分析は自分の中の描きたい物、やってみたい事への目標やゴールへと繋がります。
なぜイラストを描きたいのか分析しよう
自己分析をしないまま取り掛かると、絵を描く目的や描きたいもののイメージが
あいまいになり、必要な練習方法が分からなくなってしまいます。
目的があやふやなまま続けていると、モチベーションの低下にも繋がりかねないので自己分析をしてみましょう!
- 好きなキャラクターや描いてみたいものがある
- 描いた絵を通して、SNSで共感を得たい
- イラストの仕事をしてみたい
などなど、人それぞれ描きたい理由はあるかと思います。まずは自分と向き合って、最終目標や理想、希望を見つめてみましょう。
初心者必見!絵を描くときに必要な道具

イラストを描くには、まずはイラストを描くための画材の準備が必要です。
その際に、使用する画材は「アナログ」なのか「デジタル」なのか決めましょう。
- 「アナログ」とは…紙や鉛筆などを使って手書きで絵を描くことです。
- 「デジタル」とは…PCやイラストソフト、タブレットなどを使って画面越しに絵を描くことです。
アナログとデジタル、それぞれの違いとは?
それぞれのメリット・デメリットを見て、自分にはどちらが合っているのかを確認しながら準備に取りかかりましょう。
アナログで描く場合のメリット・デメリット
- 初期費用が低いので、手を出しやすい
- 手書きならではの味わいを持たせられる
- 一点物なので、希少性が生まれる
- 修正がしやすくない分、観察力と計画性が育まれる
- 修正が難しい
- 劣化する為、適切な保管が必要となってくる
デジタルで描く場合のメリット・デメリット
- 修正や編集を行えるので、作業スピードが上がる
- アナログと違い、保存が簡単
- デジタルならではの個性的な作品を仕上げられる
- 複製が簡単にできる
- 初期費用がアナログの何倍もかかる
- データの保存をまめにしておく必要がある
- 操作に慣れるまでに時間がかかってしまう
アナログ作画で必要なもの

アナログで描くために必要な道具は、以下の通りです。
- コピー用紙などの紙
- ペン…えんぴつやシャープペン、ボールペン、マルチライナーなど
- 消しゴム
上記が揃えられていれば、すぐ作成に取りかかれます。
描き続けていると自分の描きたい線やテイストにあわせてドンドンこだわりが出てくると思うので、ゆっくりと自身に合った画材を選んでいきましょう。
デジタル作画で必要なもの

デジタルは自身の状況や環境にあわせて機器を選んでいきます。
●自宅でのみ使用する場合 ……ノートPC、デスクトップPC、ペンタブ
●外出先でも使用したい場合 ……ノートPC、ペンタブ、タブレットやスマートフォン、タブレット機器専用のタッチペン
タブレットやスマホとなると、外出先はもちろんゴロゴロと寝転がりながらなど自由に使用できます!
デジタルはアナログと違って、初期費用にお金がかかるのでご予算に合わせて購入を検討しましょう。

絵を描く前に資料を探そう!
描き始める前の下準備として「資料探し」をするのも大事です。
たくさんの資料を見ながら描くことで、描きたいもののイメージに近づけやすく説得力のある絵に仕上げることができます。
自分の「描きたいと思うイラスト」の参考画像や資料を探しましょう。
資料探しに必要な2つのコツ

資料探しのコツ1:イメージに近い画像をネット検索等で探す
描き上げたいイラストのイメージに近い画像を探しましょう。
好きなキャラクターを描きたい場合は、そのキャラの画像を集め情報収集をします。
さらに「大きなステージに立たせたい」とあればライトアップされたステージの画像など、自身のイラスト作成に必要な画像を集めて、頭の中にあるイメージを整理していきます。
描きたいイラストが無いと言う場合、自分が好きだなと思う絵柄や作家さんを探してみるのもオススメです。後述の著作権や肖像権にも配慮して資料を収集しましょう。
資料探しのコツ2:自分で写真を撮って資料にする

ネットのどこを探しても求めている資料がないときは、自分で写真を撮って資料にしてみましょう!
ポーズの資料がほしい場合、姿見にうつった自身を撮って参考にするのでも良いですが、恥ずかしいのであれば手足の動くポーズ人形を活用してみるのもおすすめです。
ポーズ人形はお値段によって見た目のリアリティに差がありますので、よく検討しましょう。
手の資料がほしい場合は、お手持ちのスマートフォンで自身の片手を撮ってしまえば簡単に資料として完成します。
資料探しの注意点!著作権、肖像権の侵害に注意
資料探しの上で気を付けないといけないのが「著作権」と「肖像権」の2つです。
著作権は「創作物が持つ権利」、肖像権は「自身の容姿が持つ権利」のことです。
資料にした画像やデータを上からなぞってトレースや模写をしたものを自分のオリジナル作品として発表してしまうと、著作権・肖像権の侵害となり、データの権利者など相手から法的処置を受ける場合があります。
資料はあくまで参考程度にとどめ、うまく嚙み砕いて自身の絵に取り込んで制作に励みましょう。
描く前にウォーミングアップをしよう
いきなり絵を描き始めると、線が上手く引けない場合が多いです。
事前に慣らして、線の引き方や目線の置き方、手の動かし方なども特訓してみましょう。
これはデジタルとアナログ両方とも練習法は同じです。
いろいろな線を引いてみよう

まず線を描くことに慣れるため、様々な線を描いてみましょう!
- 直線
- 波線
- 様々な形
などを紙一面に描き詰めると、手首を温めるウォーミングアップにもなります。
ブレのない綺麗な線を描くことを目標としましょう。

線を綺麗に仕上げるコツとして、以下の2つのポイントを意識してみましょう。
- ペンを短く持つ…ペンを短く持つと軸が安定し線がぶれにくいです。
- 指に力を入れて描かず、手首をスナップする…指だけの力で線を引くとストロークが短くなり、長い線が描きづらくなります。
手首を軸にしてコンパスのように手を動かすと長い線を綺麗に描けます。
上記を意識して線を引いてみましょう!
イラスト作成の基本手順を確認しよう
イラストを作成する手順として、「ラフ」→「カラーラフ」→「線画」→「着彩」の流れが一般的です。
「ラフ」で頭の中のイメージを描きだし、「カラーラフ」で輪郭や形を整え、色を置きしっかりとそのイメージを固定させ、「線画」で綺麗な線になるよう清書をしていき、最後に「着彩」で影などをつけて完成です。
どの工程も様々なやり方があるので、最初は好きな作家さんや講座などを参考にしてみると自分が描き上げたかったイラストに近づくと思います!
今回は肩から上までのイラストで作成手順を簡単に解説していきます。
手順1:ラフを描こう

まずラフを描きます。
ラフとは下書きの土台となるもので、大体の位置取りや構図を決めるための大事な作業です。
次にカラーラフに移ります。
カラーラフとは、線を整えたあと大まかに色を置いて完成イメージに近づける工程です。
この工程をはさむことにより、最後までイメージを見失いません。
手順2:線画を描こう

次に線画を描いて行きましょう。
ラフの線の中央を意識して線を引くと、ラフのイメージに近い線画が出来上がります。
配色も整え、綺麗になったら線画は完成です。
手順3:着彩してみよう

最後に着彩です。
光源を意識しながら影やハイライトを入れていき、全体に手を入れたら完成です!
絵を描く上で大事にするべき心得とは
描いてる途中に色々と考えてしまい、嫌になって描くのを諦めてしまうとよく耳にします。
最初のうちは完璧に描こうとしない、他者と比べないということが大切と頭の片隅に入れておくと、諦めずに描き上げられると思います。
純粋に楽しんで描くということを大事にしていきましょう。
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