漫画キャラクターの作り方がわかる!読者に愛されるキャラを生み出す手順

この記事はイラスト・マンガ教室egacoの講師(イラストレーター・マンガ家)が商業制作などで磨いた知識や技術をもとに作成しています。より自分の描きたいものに合わせた内容を知りたい方は、egacoでの個別指導レッスンの受講をおすすめします。
「漫画のキャラクターを作りたい!」と思ったことはありませんか?
プロの漫画家が描くような魅力的なキャラクターが描けたら素敵ですよね。
ですが、「どうやってキャラクターを作ればいいかわからない」「魅力的に作るにはどうしたらいいの?」と悩んでしまい、手が止まってしまったという経験もあるのではないでしょうか。
魅力的な漫画キャラクターを作るには、「手順や考え方を理解すること」が大切です。
1からオリジナルの漫画キャラクターを作るために、キャラクター作成の手順や考え方のコツを理解してから、実際にキャラクターを作ってみましょう。
キャラクターとは、漫画の顔となる存在
漫画においてのキャラクターとは、漫画のストーリーやドラマ性をより盛り上げるために必要不可欠な、漫画の顔となる存在です。
キャラクターがいないと、まずストーリーはできあがりません。
そして、漫画キャラクターにはストーリーでの重要な役割が必ずあります。
キャラクターの役割と種類
キャラクターには、「主人公」「悪役」「ヒロイン」といったさまざまな役割があります。
他にもライバルやヒーローなど役割はたくさんありますが、今回は上記3つの役割について解説します。
キャラクターの役割が分かれることでキャラクターそれぞれの考え方や目的、立ち回りなどが変化し、キャラクター自身や物語をさらに魅力的にしてくれます。
例えば、日本昔話の一寸法師であれば
- 主人公…一寸法師
- 悪役…鬼
- ヒロイン…お姫様
という役割になります。
自分が作りたいキャラクターはどの立ち位置、どの役割なのかをあらかじめ決めておくとスムーズにキャラクターを考えられます。
主人公の作り方をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

キャラクターの作り方の手順を知ろう
キャラクターを作るには、5つの要素を決めていきます。
- 性格
- 見た目
- キャラクターを取り巻く環境
- キャラクターの生い立ちや過去
- 物語の世界観
5つのうちどこから作っても問題ありませんが、何から始めたらいいかわからないという方は次の手順を参考にしてください。
手順1:キャラクターの性格を考えよう
まずはキャラクターの性格を考えましょう。
明るい性格や暗い性格、真面目なのかヤンチャなのかといった「おおまかな性格」から考えます。
そこから派生して「詳細な性格」も決めていきましょう。
キャラクターの性格例
大まかな性格:明るく、いつでも元気。
詳細な性格:普段は明るくて元気だけど、実は臆病。大きい音や雷が怖い。

注意点として、要素を詰め込みすぎると性格に矛盾が出たり、キャラクターがブレたりしてしまいます。
「元気だけど大人しい」「勉強ができないけど天才」のように、矛盾したものを組み合わせると、どんなキャラクターか分かりづらくなるため注意しましょう。
手順2:キャラクターの見た目を考えよう

見た目を考えるときは、パッと見てそのキャラクターの性格がわかるデザインにすることが大切です。
キャラクターの性格がわかるデザイン例
- 大人しい性格…髪をきちんと整えている、制服をきちんと着る、姿勢がいい
- やんちゃな性格…乱雑な髪型、制服を着崩す、態度が悪い
逆に、性格と見た目が合っていないと、どんなキャラクターなのか伝わりづらくなるため注意が必要です。
例えば「大人しい真面目な性格」の男の子が図2のように制服を大きく着崩していたら、性格と見た目が矛盾してしまいます。
ただ、ギャップを狙って見た目とは真逆の性格にする場合もあります。
- 目つきが悪く怖い見た目だけど、実は優しくて乙女なキャラクター
- 真面目な学級委員長だけど実は喧嘩が強いキャラクター
のように、見た目と性格を真逆にすることでギャップができ、魅力的になる場合もあります。
手順3:家庭環境や友人関係を考えよう
キャラクターの家庭環境や友人関係を考えておくと、そのキャラクターの深みや魅力が増します。
例えば、友人がたくさんいるキャラクターが実は天涯孤独という設定なら「いつも明るくて元気なキャラクターに切ない過去がある」というギャップを作り出すことができます。
友人は少ないけれど親戚がたくさんいて……という設定なら、親戚とそのキャラクターの関係性からキャラクターの性格や設定を深堀りできますね。
手順4:キャラクターの生い立ち、過去を考えよう
性格や見た目、関係性などの設定が固まったら、次はキャラクター自身を掘り下げていきましょう。
キャラクターの掘り下げには、生い立ちや過去は必須です。
- そのキャラクターがどんな環境に置かれていたか
- なぜそのような性格になったか
- どのような人間関係があったか
のように、どんな人生を歩んで今のキャラクターになったのかを考えることが大切です。
キャラクターの性格とその生い立ち例
- 動物が苦手で臆病な性格
→なぜそのような性格になったか…過去に動物に噛まれた経験があり、恐怖心があるため。 - 優しくて穏やかな性格
→なぜそのような性格になったか…大好きな優しい祖父に育てられたため。
このように、生い立ちと性格が繋がるように考えましょう。
手順5:世界観を考えよう
キャラクターがどんな世界観に存在するかを決めることも大切です。
世界観のジャンルは、現代や過去、ファンタジーなどたくさんあります。
描きたいキャラクターに合わせて世界観を決めても良いでしょう。
世界観の例
- 普通の学生設定のキャラクター
→世界観…現代 - キャラクターに着物を着せたい
→世界観…過去・歴史もの - 魔法使いのキャラクターを作りたい
→世界観…ファンタジー

世界観によってキャラクターの見た目や服装は大きく変わります。
5つのパターンを見ていきましょう。
- 現代
- 過去、歴史もの
- ファンタジー
- SF
- 異世界もの
現代の場合現代的な世界観とは、今私たちが住む世界が舞台
舞台が都会であれば、車やビルが立ち並び多くの人々が暮らしているイメージです。
田舎であれば、森や畑など自然に囲まれておりのどかな風景の中で現代服を着た人々が暮らしているイメージになります。
キャラクターの服装は職業服であるスーツや制服、洋服といった現代社会で見かけるものにすると、世界観に合います。
過去、歴史ものは、今よりも文明が進んでいない過去が舞台
過去、歴史ものといわれる世界観では、今よりも文明が進んでいない過去が舞台になります。
キャラクターの服装は外国を舞台にするならドレス、日本なら着物や袴、その他に伝統衣装など、歴史を感じられる衣装にすると良いでしょう。
ただ、伝統衣装は現代でも失われていない服装なので、現代ものにも使われることもあります。
ファンタジーは幻想的な世界が舞台
ファンタジーな世界観とは、魔法や特殊能力、人間とは別の種族などが存在する幻想的な世界が舞台になります。
世界観の自由度が高いため、人の背中に羽が生えていたり、妖怪や妖精が存在していたりしても良いでしょう。
キャラクターの見た目は種族、部族に合わせた服装や世界観の環境にあったものを考えるのがおすすめです。
SFなら宇宙的・科学的・未来的なものが主軸
SFな世界観とは、宇宙的、科学的、未来的なものが主軸となる世界のことです。
SFはファンタジーと同じくらい自由度の高い世界観で、巨大なロボットが戦ったり、人々が宇宙空間で暮らしていたりしても良いでしょう。
キャラクターの見た目は近未来的な服装や機械的、人工的なものにするのがおすすめです。
異世界ものの場合
異世界ものとは、ファンタジーの世界観に似た魔法や特殊能力、魔物や妖精などが存在する世界観です。
ファンタジーとの違いは、舞台が実際に存在する場所なのかどうかです。
この世界とは別の世界に迷い込んで、物語が展開していくものは異世界ものになります。
この世界のどこかにある場所で、不思議な物語が展開していくものであればファンタジーです。
この両方の条件がそろったものを異世界ファンタジーと言って、最近流行しているジャンルの一つでもあります。
キャラクターの見た目は、着物でも洋服でも近未来的なものでも何でも自由です。
考えた異世界の世界観に合う格好にしてあげましょう。
キャラクターをより魅力的にしよう
描きたい要素が伝わるキャラデザにしよう

キャラクターを作るときは「描きたい要素」が「見る人に伝わるか」を確認することが大切です。
キャラクターの性格や世界観などの描きたい要素がキャラクターデザインに反映されていないと、どんなキャラクターなのか見る人には伝わりづらくなってしまいます。
上の図では「明るく元気、ファンタジー世界観の学生」キャラクターを描きたいのに、
- 髪型や着こなしが落ち着いていて真面目な印象
- 現代の制服を着ているため、ファンタジーらしさがない
といった原因があり、「現代もので、大人しい性格の学生」に見えてしまっています。

例えば明るい性格なら表情や動きを大胆にして、ファンタジーな世界観の学生ならその世界観にあった学生服を考えましょう。
服のデザインをするときは、世界観だけでなくキャラクター特有の要素や装飾も足すと、さらにオリジナリティが出ます。
流行している作品やキャラクターのデザインにどんな要素が含まれているのか研究するのもおすすめです。
共感や好感を集められるキャラクターを作ってみよう
マンガの読者に好きになってもらえるキャラクターや評価が高いキャラクターのポイントとして「共感や好感を集められる」といったものがあります。
例えば「性格や行動に一貫性があり、矛盾が無いキャラクター」は読者から見て共感しやすいです。
シンデレラの例:
シンデレラでは、父を亡くしたばかりの主人公は追い打ちのようにいじわるな義母、義姉妹にいじめられます。
父の死や現在の境遇を悲しむシンデレラに読者は共感したり、健気に動物たちや人々に優しくする姿に好感を持ったりします。
シンデレラに対する読者の共感・好感度は徐々に上がっていき、そして王子様と結婚して幸せになる姿に「よかった」と満足感が得られるのです。
逆に「父が亡くなったことやいじめられていることに対して無反応」や「唐突に怒る、笑う」「突飛な行動をする」といったキャラクターだと、共感するのは難しいでしょう。

自分の「好き」を元に、キャラクターを作ってみよう!
漫画のキャラクターを作るのは難しくもありますが、まずは自分の好きな性格や入れたい要素を元に、楽しみながら取り組むのがおすすめです!
キャラクターを一人つくれたら、関係するキャラクターを増やしたり、お話を考えたりして、ぜひ漫画の中で活躍させてみてください。
ただ、記事を読んで「キャラクターの設定は考えられたけど、いざ絵にするのが難しい…」「自分の作ったキャラクターが魅力的か、プロの目線で見てほしい!」と感じた方もいるのではないでしょうか?
一人で悩み続けるよりも、直接アドバイスをもらいながら練習することで、キャラクターの魅力はさらにグッと引き出されます 。
「やっぱり一人で描き続けるのは難しいかも…」と感じたら、ぜひ一度egacoの無料体験に来てみてはいかがでしょうか ?
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