線を引く練習法!初心者におすすめの線の練習方法を解説

この記事はイラスト・マンガ教室egacoの講師(イラストレーター・マンガ家)が商業制作などで磨いた知識や技術をもとに作成しています。より自分の描きたいものに合わせた内容を知りたい方は、egacoでの個別指導レッスンの受講をおすすめします。
目次
イラストの道は1日にしてならず…。
イラストを描く力を身につけるためには、思い通りに線を引かなくてはいけません。
思い通りに線を引くためには、脳内に浮かんでいるイメージを正しく腕に伝える必要があります。
つまり脳からの命令とそれをうける腕との誤差をできるだけなくすことで、上手く線が引けるようになるのです。
また、イラストがバランスよく描けても線が汚いと未熟に見え、仕上がりがぼやけたり、全体的に締まりのない印象になります。
この記事では、イラスト上達のための線の練習方法を紹介します。
線をきれいに描けるのは作画上達の基本
イラストの上達を目指す上で、「線をきれいに描く」ことは重要な基礎です。
人物のデッサンや構図といった応用的な技術に注目しがちですが、線の練習は欠かせません。
滑らかな強弱のある線を描くことで、イラストが立体的に見えます。
不用意に線を重ねず、しっかりとした1本の線で誤魔化さずに描くことで、正確な物の描き方が身に付きます。
また意図した位置に綺麗な線が描けるようになると、作画スピードも上がります。
地道な基礎練習こそが、最終的に魅力的なイラストを描く力へと繋がります。
焦らず、まずは「きれいな線」を描くことに集中して取り組みましょう。

描きなれていない方の線の特徴
線がガタガタして、思い通りの線を描くことが難しいです。
また筆圧の調整が難しく、線が一定の太さだったり、途中で極端に弱くなってしまったりすることがあります。
描きなれた方の線の特徴
線が滑らかで、思い通りに線がかけます。
線の強弱は安定しており、自由自在に線の太さを調整して描くことができます。
長い線をきれいに描く方法
長い線をきれいに描くためには「直線」と「曲がった線」の2つを練習しましょう。
長い線や滑らかなカーブを描く際は、腕全体を大きく動かすことが重要です。
長い直線の練習法・コツ
脳と腕の誤差を埋めるためには、とにかく反復練習をすることが大切です。
まずは直線から練習をします。できるだけ長く直線を引きましょう。
まずは上から下に向かって縦方向に、次に左から右に向かって横方向に直線を引きます。

フリーハンドで綺麗な長い直線を引くためには、ひじの少し下あたりを机に置いたり、思い切って肩を支点にして腕全体を浮かせたりするのがコツです。
手首や手の側面を机に固定しないよう注意しましょう。
曲がった線の練習法・コツ

直線の練習が終わったら、今度は線を曲げていきます。
まずは角のあるギザギザの線を描いていきます。

今度は角を丸めて曲線にしていきましょう。

さらに電話線のようにぐるぐると回していきましょう。
こちらは右回りと左回りのどちらも練習します。
曲がった線も直線の時と同じように、ひじや肩を支点にして腕を動かすことで綺麗に描けます。
肘や肩を支点に腕を動かして描くことに加えて、他にも長い線を描く下記2つのコツがあります。

- POINT 一気に線を引く
- 迷いながらゆっくり引くと、線が震えたり途中で止まったりします。 一気にサーッと引くことで、勢いのある滑らかな線になります。
- POINT 目線は終点を見る
- 線を引くときは、向かう方向を確認して線の終点を見ます。 終点に目線を固定することで、線がぶれにくくなります。
短い線をきれいに描く方法
短い線をきれいに描くためには「直線」と「曲がった線」の2つを練習しましょう。
細部の描写には、短い線の精密なコントロールが必要です。
短い直線を引こう

5cmの長さの短い直線を、何回も平行に描いてみましょう。
縦・横・ななめなど、さまざまな角度の線を練習するのがおすすめです。
小指側の手首を机に固定して、指を動かしながら描くと綺麗な短い直線がかけます。
短い曲がった線を引こう

- まずは5cmの長さの短い曲線を1本描きます。
- 1で描いた曲線をはみ出さないように10回なぞります。
- 1、2の工程を5回ほど繰り返しましょう。
ここまでできたら線を引く方向を変えて、全部で4方向から同じように練習をしましょう。
線をつなげて長い線を描く方法

短い線を綺麗に描けるようになれば、短い線を繋げて1本の長い線を描くこともできます。
線がガタガタしてしまった場合は描き直したり、消しゴムで余分な線を消して綺麗な1本の線にしましょう。
この方法を身に付けると細かい線のコントロールができ作品制作にも役立ちます。
応用編!さらに魅力的な線を描くための5つの練習
さらに魅力的な線を描くための練習方法を5つ紹介します。
これまで紹介した練習方法がクリアできたら、こちらにも挑戦してみましょう!
応用練習1:図形を描いてみよう

線が安定して描けるようになったら、図形を描く練習にも取り組みましょう。
四角や三角、丸や星などの図形を、500円玉程度の大きさで描きます。
応用練習2:筆圧を変えてみよう

加える力を強くしたり弱くしたりすることで、太い線や細い線が自由に描けるようになります。
今までの練習内容を、さまざまな太さの線で引いてみましょう。
慣れてきたら筆圧を調整しながら、6段階の太さで描いてみます。
応用練習3:線の強弱をつけよう

線の強弱をつけるには2つの方法があります。
1つ目は筆圧で強弱をつける方法です。
筆圧を弱→強→弱のように調節して、画像のような線を描いてみましょう。
手ぶれのないきれいな線になっているか、強弱がしっかりついているか確認しながら、きれいな線が描けるまで繰り返します。
2つ目は線を重ねて強弱をつける方法です。
線の中央が太く、描き始めと描き終わりが滑らかに細くなるように、線を重ねて調整しながら描きましょう。
応用練習4:描きやすい角度を知ろう

手を無理なく動かせる角度を知ることで、滑らかな線を引くことができます。
右利きの場合、左上から右下へ向かう斜めの線が最も描きやすいです。
左利きの場合 右上から左下へ向かう斜めの線が最も描きやすいです。
自分の描きやすい角度になるように、こまめに紙を回しながら線を引きましょう。
応用練習5:線画をなぞろう

実際に絵をなぞることも良い練習になります。
ただなぞるだけではなく、見本を見ながら線の強弱までしっかり真似て描きましょう。
はみ出したところは描き直したり消しゴムで消したりして、見本通りに描くことを意識します。
さらにイラストを上達させるための線画の描き方が知りたい方は下記もご覧ください。

線の引き方をマスターして絵の上達を目指そう
今回紹介した線の練習は「繰り返し描くこと」が大切です。
絵を描く前の準備運動のつもりで続けると、徐々に思い通りの線が描けるようになります。
上手く線が引けているか不安な方、イラストへの活かし方が知りたい方は、ぜひスクールの受講をご検討ください!
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