【簡単】目のイラスト描き方の基本・応用を解説!かわいい目を描くコツ
この記事はイラスト・マンガ教室egacoの講師(イラストレーター・マンガ家)が商業制作などで磨いた知識や技術をもとに作成しています。より自分の描きたいものに合わせた内容を知りたい方は、egacoでの個別指導レッスンの受講をおすすめします。
- 目の形がイメージ通りに描けない
- なんとなく歪んでしまう
- 顔の角度が変わったら目の形はどうなるの
なんてことはありませんか?
そういう時は、目の形をしっかり理解できていないかもしれません。
目の形にはパターンがいくつかあります。また、紙の上に描く目は平面ですが実際の目は丸く立体感があり、顔の角度が変われば目も立体的に見え方が変わります。
目の基本的な形を覚えて、思い通りの目を描けるようになりましょう。
知っておくべき目の基本の描き方とは
目の形を比率で覚えよう
目の形の基本として、大きく丸い目はタテとヨコの長さが1:1で同じ長さ、ふつうの目は2:1と比率を覚えましょう。
比率を使った目の描き順は以下のとおりです。実際に描いてみましょう!
黒目と白目のバランスを決めよう
描きたい目の比率を決めたら、次に黒目と白目の幅を決めます。
図のように、黒目の幅を白目よりもすこし広くしてあげると、やさしい印象の顔になります。
白目、黒目のバランスを変えてキャラクターの印象を変える方法もあります。
黒目と白目の大きさと形のNG例
正面向きの顔を描くとき、左右で瞳の大きさが違うとバランスの悪い目になってしまうので注意しましょう。
また、左右の白目の広さもそろえないと、どこを見ているのかわからない目になってしまいます。
目を顔に配置しよう
まずは顔のアタリを描き、目の高さにあわせて目の比率の四角形を置きます。
このとき、顔のアタリの十字の横線と、目の四角形の十字の横線が重なるようにし、顔の中心線(赤い縦線)から左右対象に置きましょう。
目の位置も、両目が近すぎたり離れすぎたりしないよう気を付けましょう。
目の形にバリエーションを出そう
目の比率とそれぞれの印象
1:1の目は、黒目が大きくタテに長くなり、やさしくかわいい印象になります。
2:1の目は、リアルな目の形に近くなります。白目の割合が増え、大人っぽくかっこいい印象になります。
描きたいキャラクターの性別や性格に合わせて、目の形の比率も使いわけましょう。
キャラによって顔の印象を変えるには
キャラクターの顔の印象を変えるには、目の形の比率を変えるだけではなく、
目の大きさや、目の位置で変化をつけられます。
たとえば目が大きければ子どもらしく、目が小さければ大人らしくなります。
また、目の位置を鼻に近づけるように、少し下にするだけで顔は幼い印象になり、
目の位置が高く頬が広くなれば大人らしい印象になります。
図のように、目の大きさや高さに加え、
黒目と白目の広さにも変化をもたせることでキャラクターの印象はより自由につくれます。
黒目のすみ3方向が白目になっているものを三白眼(さんぱくがん)、すみ4方向が白目になっているものを四白眼(しはくがん)といいます。
かわいい目の描き方
かわいい目の比率は1:1を使います。
黒目を大きめにして、まつ毛も目立つように描いてあげるとかわいい印象の目になります。
まつ毛やハイライトの数は自分の好みに合わせて描いてもOK!上の図を見ながら、ポイントをおさえつつ描いてみましょう!
かっこいい目の描き方
かっこいい目の比率は2:1を使います。
かっこいい目を描きたいときは、目尻を切れ長にするとキリっとした印象になります。
このとき、目尻の位置はやや上向きにつり上がります。
また、ハイライトは横長につぶれた形にするとよりクールな印象の目になります。
まつ毛の描き方は以下の記事で詳しく解説しています。描きたい雰囲気に合わせて色々な表現にチャレンジしましょう!
角度をつけた目の描き方
横、斜めの顔のときの目の形
実際の目は眼球が丸いので、それに沿うまぶたの形にも丸みがあります。
顔の角度を変えたときに、眼球の丸みによって左右で目の幅や黒目の形、白目の幅も変わってきます。
上の図のように、横向きになるにつれ目の幅はせまくなり、黒目は縦につぶれたような形になり、白目は奥側がせまくなっていきます。
横向きの目では、まつ毛がよく見えることも覚えておきましょう。
アオリ、フカンで角度をつけた顔のときの目の形
横、斜めの顔のときの目の形と同じように、黒目の形や白目の幅が変わるのはもちろんですが、
アオリとフカンの時ではまぶたの見え方が変わってきます。
まずアオリ(上向き)のときは、図のように上まぶたのカーブが大きくなり、
下まぶたはゆるやかで平らなカーブになります。
フカン(下向き)のときは、下まぶたのカーブが大きくなるのに対し、
上まぶたの線は平らになります。伏し目だと上まぶたは下向きのゆるやかなカーブになることもあります。
また、アオリやフカンの顔を描くときに目の高さをあらわす線(画像赤線部分)は、
顔の角度を変えたとき顔の正面から側面にうつるところで角度をつけてあげると目の形が自然になりやすいです。
おわりに
目をきれいに描くには目の基本的な形をしっかり覚えることや、顔のパーツの位置や顔の立体感を覚えることが大切です。
目の形が上手く描けないときは比率を使ったり、白目と黒目のバランスを整えたり、好きな絵柄の目の描き方をよく観察してマネしてみるのもいいでしょう。
顔の立体にあわせた目の形を上手く描けないときは、顔の写真にアタリ線を描き加えてみたり、角度を変えた顔を何度も描いて形を覚えたりする練習をしましょう。
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