キャラ設定で主人公を魅力的に作るには?マンガ主人公の作り方コツ
目次
少年・青年マンガを描くとき、主人公をどんなキャラクターにしようか悩んでしまうことはないでしょうか?
個性的で魅力的なキャラクターって具体的にどんなキャラクターなんでしょうか?
よくある主人公にしたくないから、奇をてらった外見にしたり、逆に何の特徴もないキャラにしてしまいがちです。
ここでは、あなたの作ったキャラクターをみんなに好かれるキャラクターにするにはどうしたらいいかのヒントを解説します
魅力的な漫画の主人公を作る3つのコツ
あなたにしか生み出せないオリジナルマンガの主人公を魅力的なキャラクターにしましょう!
1:共感の持てるキャラクターにする
「共感の持てる」とは、キャラクターの性格や内面の考え方に対してのことですが、「そうそう!」「わかる!」という読者の共感を得られる性格にしましょう。
価値観や考え方が近いキャラクターは、行動や思考に感情移入しやすく、より応援したいという気持ちを増幅させます。
生い立ちやクセ、行動パターンなども考えてください。
2:外見のカッコいいキャラクターにする
服や髪型は個性がありつつも、「カッコいいと思わせるデザイン」にしてください。
「かっこいいと思わせるデザイン」はキャラクター設定にもよりますが、モブキャラクターとかぶって主人公が埋もれてしまうデザインにならないようにしましょう。
また、性格や世界観に合ったデザインも大切です。それは性格や世界観に合っていないデザインはキャラクター設定の説得力が欠けてしまうからです。
たとえば活発で表情豊かなキャラクターなのに顔が隠れて見えないような髪型や、ファンタジーの世界観で剣士設定のキャラクターなのにパーカーとジーンズを着ている等、ちぐはぐな設定にならないように気を付けましょう。
3:ド派手に活躍させる
少年マンガや青年マンガの主人公ですから、つい地味にしがちな主人公ですが(地方大会優勝ではなく全国大会優勝を目指して欲しい)ド派手な活躍をさせてあげましょう。
自分のキャラクターをチェックしてみましょう
いざキャラクターを作ってみたものの、魅力的になったかどうか自分ではわかりにくいものです。
自分の作ったキャラクターが下記のチェック項目に当てはまるかセルフチェックしてみて下さい。
キャラクターの魅力判定チェックリスト
□自分の作った主人公を好きになれない。
□少年・青年漫画の主人公らしくない。
□主人公に行動の目的がない。
□主人公に大切なものがない。
□主人公の性格が暗い。
□主人公に強い武器(能力)がない。
□主人公に欠点がない。
□主人公にギャップがない。
□主人公の外見は多くの人に好まれないデザインだ。
□モラルに反する言動がある。
□どこかで見たことのあるキャラになっている。
以上10項目ですが、チェックが多いとキャラクターに魅力が無く平凡になっているかもしれません。
ここが変わればキャラが変わる!改善点を解説
自分の作った主人公を好きになれない
これはよくあるパターンで特に男性作家に多い現象です。
男に興味がないから好きとかはない、と言ったことをよく言われますが、それは間違いです。
作者が世界で一番自分のキャラを好きになってあげないと読者にキャラの魅力は伝わりません。
少年・青年漫画向けの主人公になっていない
近年、少年誌や青年誌の作家になりたい女性作家が増えています。
また、読者も女性が増えています。ですが、女性作家が女性向けの主人公を描いても多くの男性読者には受け入れられないものです。
主人公に行動の目的がない
マンガは主人公が行動して物語が進むので、目的のない主人公だと動かしにくくなる上に読者に共感を持ってもらえません。
意図して行動目的を隠しているならOKです。
主人公の性格が暗い
暗い性格の主人公がいてもいいですが、魅力的または共感できるキャラにするのは難しいかもしれません。いじけてばかりの主人公は嫌われてしまいます。
主人公に強い武器(能力)がない
世にあるマンガの主人公は何か強い武器(能力)を持っています。
だから自分は何の取り得もない普通のキャラを描きたい、そのかわり主人公のまわりを個性的で強いキャラにします、という話をよく聞きます。
しかし、主人公が魅力的でないとデビューが難しくなり、せっかくの魅力的な脇役も活躍できずに終ってしまいます。
主人公に欠点がない
これは一見、とてもいいことのように感じるかもしれませんが、主人公が全く失敗しなかったり間違った選択をしなかったりするのは物語がつまらなくなる原因でもあります。
主人公にギャップがない
主人公にギャップは必ず必要ではありませんが、主人公を立ったキャラにしたいなら物語に奥行ができるため、取り入れても良い要素です。
主人公の外見は多くの人に好まれすぎないデザインにした
わかりにくかったかもしれませんが、多くの読者が魅力的と感じる外見にすることは意外と大切です。
「自分、イケメンが嫌いなんです。」
というご意見も聞くことがありますが、主人公の外見はとても大事です。
モラルに反する言動がある
モラルに反する言動とは、たとえば違法行為を平気で行ったり、弱者をいじめたりするような公序良俗に反する言葉や行動です。
商業漫画にはモラルに反する言動をする主人公も確かにいますが、(〇ね、とか〇ろすなど)そんな言葉を発する説得力のある設定が必要になります。
なるべく避けた方がいいでしょう。
主人公キャラにオリジナリティーを出すには
髪形を変えてみよう
もし、あなたの描くキャラクターが、~というマンガの~というキャラクターに似ていると言われた時は自分のキャラクターの髪型を変えてみましょう。
キャラクターの印象の大きな部分は髪型です。髪型を変えても似てる時は髪色を変えてみてください。かなり印象が変わるはずです。
差別化につながる要素を考えよう
自分のキャラがどこかで見たことのあるキャラになってしまう時は、上のチェックリストでも述べたような下記の5つで差別化できないか考えてみるのをおすすめします。
- 行動の目的
- 大切なもの
- 強い武器(能力)
- 欠点
- ギャップ
などで差別化してみましょう。全く同じになることは無いはずです。
個性的で魅力的な主人公を作れるようになろう
個性があって魅力がある主人公を作るのはとても難しいです。
脇役がかっこよく描けたから主人公は普通でいいや、とか男キャラは興味ないからどうでもいいや、など思わずに少年・青年マンガらしい目立つカッコいい主人公をデザインしてください。
練りに練った主人公はきっと魅力的に描けるはずです。もし漫画制作に悩んだら、イラスト・マンガ教室egaco(エガコ)に相談してみてください。皆さんのカッコいい・可愛い主人公を楽しみにしています!