ヘスン先生にインタビュー!緻密な描き込みと魅力的な絵づくりの秘訣
宝石のように輝く作画で見るものを魅了する数々のキャラクターを生み出してきたヘスン先生。
キャラクターデザインやカードイラストを中心に現役プロイラストレーターとしてご活躍中のヘスン先生は、多くの著名作品に携わられてきました。
その緻密な描きこみやデザイン性の高さに、圧倒された多くのファンが虜になっています。
今回は、ヘスン先生にキャラクターデザインのコツやプロ活動へ向けたアプローチについてお伺いしました!
へスン先生から学ぶ!描き込みと絵作りのコツ
絵を描く仕事がしたいといつから思い始めましたか?ご家族や周囲の反応などあれば合わせてお願い致します。
高校時代に本格的にプロイラストレーターを目指されたのですね。よろしければ、お仕事をするときの一日のスケジュールをお聞きしても良いでしょうか?
へスン先生:適度に休憩挟みながらのお仕事タイム。 終わったらペットと遊びながら適当にご飯食べたり映画や動画を見たりダラダラして眠りにつきます。 ごく普通な一日ですね。笑
ヘスン様が、キャラクターデザインでこだわっている部分をお聞かせ頂けますか?よろしければ、今回ご提供いただいたイラストからもピックアップしてお教え下さい。
へスン先生:例えば蟹座のイラストの場合、カニっぽい髪型にしたら面白そうかな?と思ったのでそうしました。
かに座に該当する時期が夏というのもあり、カニ・夏といえば海、海といえば貝殻・ヒトデ・サンゴのようなアイテム。〜みたいな感じで、色々連想した夏モチーフのものをモリモリ入れました。
イメージカラーに関しては
赤オレンジ(なんとなく写真とかでよくみる茹で上がったカニの色……)をメインで使いたかったのと、
夏がテーマなので涼しげな差し色として水色のような青系の色を選びました。
欲張りなのであれもこれも描きたい!ってなってモチーフも色も入れすぎたあまり画面がまとまらず上手くいかなかったときもよくあります…
ヘスン先生は、過去のイラストからも動きある構図つくりの工夫をされていたように伺えます。イラストの描き方は、学生時代から現在まで独学で学んで描かれてきたのでしょうか?
へスン先生:高校卒業後は専門学校にて2年間アニメーションの技術を学んでおりましたが、
もっと踏み込んで自分のアニメ作品を作りたい!もっと勉強がしたい!と思いアニメ学科のある美大に編入し2年間勉強をしました。
当時はアニメーターになりたいなと思っていましたね。
影響を受けた作家さまや、絵を描くきっかけとなった人物はいますか?また出会ったきっかけもあわせてお願い致します。
なにか構図を決めるときに気を付けていることがあれば教えていただきたいです。
イラストレーターや漫画家に憧れる方が多い中、プロになる前のヘスン様はどのような活動やアプローチをされましたか?
学生のときは授業中に落書きやクロッキーなどしていたり。今は忙しくてあまりできていないのですが、
余裕ができたら模写練習やクロッキーなどを再開したいなというところです。
魅力的な絵を描くためのコツや、おすすめの上達法ってありますか?
よろしければ資料の集め方や、一枚描く際に使うおおよその資料の数を教えて頂きたいです。
へスン先生:一枚描く際に使う資料の数はピンキリではあるのですが平均的に30~40枚ぐらいですかね。
シンプルであっさりした塗りのものや落書きとかだと10枚いかなかったりします。
装飾で金属や透明感のあるモチーフが多く描かれている印象ですが、装飾のデザインをされるときにどこからイメージを膨らませていますか。
へスン先生:他のイラストレーターさんの作品を参考にすることも多いです。
映画やMVなどを観てイメージを膨らませたりもします。
(なんかうまく言えなくてすみません…!)
プロイラストレーターとして幅広い絵柄で描き分けられるメリットをお聞きしてもよいでしょうか。また特に描いていて楽しいと感じるテイストなどはございますか?
絵を描くのに悩んだりつまづいたりしたご経験はありますか?どのように逆境を乗り越えたかもあわせてお願い致します。
へスン先生:映画を見るとか、旅行に行ったり好きなアーティストのライブにいったり。そこから刺激やアイデアなどが生まれたりもします。
身近にいるイラストレーターの友達や先輩などに相談するのもありですね。色々ありがたいアドバイスをいただけたり、すっきりして頑張ろうって気持ちになります。
一息ついて楽しむ中でも、絵のアイデアや構想のヒントが得られてプラスに働くのですね。絵を描く上で習慣になっていることはありますか?
過去のご自身より、プロのイラストレーターを目指すためのご相談やアドバイスをお求めになられたとしたら、現在のヘスン先生はどのようにご回答なさいますか?プロとしてお仕事をされる上での心構えなどお聞かせください。
へスン先生:プロのイラストレーターになると時には描きたくないものも描かないといけないときや色々な制約の中で描かなければいけないときもあります。
ユーザーや消費者の反応も気になりますし、他のイラストレーターさんとくらべて自分のイラストには魅力がないんじゃないかと不安になることもあります。
そこに意識が行き過ぎるとイラストを描くのが億劫になってしまうので、
定期的に仕事以外の趣味絵を描いたりして人の評価なんて気にせずただ楽しく自分が好きなものを描いていた時の初心を忘れないように心がけています。
ヘスン先生は1枚の作品をつくるのにどれくらいのペースで描き上げられますか?構想やアイデア、線画、塗りでそれぞれ何時間~何日くらいか教えてください。
仕事で使われている道具や機材、作画環境を教えてください。
へスン先生:資料とか動画とかを見るサブモニター(EIZO24インチ程)、液晶タブレット購入時にデフォルトでついてくるプロペン。
キーボードやマウスもPC買ったときデフォルトでついてきたものを使用しています。(あまりこだわっていません…)
過去のヘスン先生に質問です、絵の練習をしたいと思い立った時にもし身近に頼れる先生やプロがいたら何を教えてほしいですか?
弊社は個別指導のイラスト・マンガ教室を運営しているのですが、個別指導で一人づつの課題に対して提案や指導が受けられるスクールについてどう思いますか?
今後の活動について、やってみたいことや目標はありますか?またヘスン先生のようにプロの作家を目指す皆さんへメッセージやアドバイスをあわせてお願いします。
作家紹介:へスン先生
キャラクターデザインやカードイラストを中心に現役プロイラストレーターとしてご活躍中のヘスン先生。
現在でも根強い人気を誇る大人気ゲームなど、多くの著名作品に携わっていらっしゃいます。