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迷わず完成!マンガ制作の7つの手順とスムーズな進め方

迷わず完成!マンガ制作の7つの手順とスムーズな進め方

「マンガを描きたいけれど、何から始めたらいいのか分からない……」

「マンガを描いても、作業が大変で完成しない……」

そんなお悩みはありませんか?

マンガを描くには、マンガ全体の流れを決める「プロット」や「ネーム」、絵を仕上げるための「下絵」等の工程があり、順番を工夫すれば作業効率が上がります。

この記事ではマンガを完成させるための「7つの手順とスムーズな進め方」をご紹介します。

手順を押さえて、マンガ作りを迷わず進めましょう!

マンガ制作の手順を知ろう

マンガ制作の手順を知ろう

マンガを描く手順は大きく7つに分かれます。

マンガを描くにはたくさんの準備が必要ですが、どれも大切な意味があります。

マンガを楽しく読んでもらえるようにお話を整理したり、絵を描いた時に失敗しないように準備をしたりすることで、描きたいマンガのイメージに近付けられます。

  1. プロット(キャラクター、話を作る)
  2. ネーム(コマ割り、絵、セリフを大まかに描き、マンガ全体の流れを決める)
  3. 下絵(ネームをもとに原稿用紙に絵を描き始める)
  4. ペン入れ(下絵を清書する)
  5. ベタ・ホワイト(ベタ塗り、はみ出しや描き間違いの修正をする)
  6. トーン貼り(影や色、効果を表現する)
  7. 最終チェック

この手順の中で原稿用紙を使うのは「3. 下絵」からです。

いきなり原稿用紙に描き始めたりせず、まずはプロットやネームでキャラクターや話の流れをまとめてから、原稿用紙に絵を描き始めます。

また工程によって使う道具や意識することが違いますので、下絵以降は1ページずつ完成させるのではなく「全ページの下絵を終わらせる」⇒「全ページのペン入れをする」という流れで1つの工程ずつにまとめて行うと効率良く作業が出来ます。

①プロットを作る

プロットで「マンガの骨組み」を作る

プロットで「マンガの骨組み」を作る

プロットとは「マンガの大まかなあらすじを文字や絵にまとめたもの」です。

マンガのテーマは何か、登場人物は誰で、何が起きてどう解決するのかといったマンガの流れや方向性を決める骨組みです。

プロットを作る段階で描きたいテーマやキャラクター、話のあらすじを固めておけば、マンガの軸をぶらさずに制作を進められます。

プロットを曖昧にしてしまうと話に矛盾が生じたり、描きたいものと関係のない話になったりするおそれがあります。

また一発で筋の通ったプロットを作るのはプロであっても難しいことです。「より面白いマンガを描くために、プロットは何度も直す」ことを念頭に置いて、プロット作りに取り組みましょう。

つまらないを卒業!読ませる漫画ストーリーの作り方・基本を解説
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「テーマ・キャラ・話の流れ」を決める

「テーマ・キャラ・話の流れ」を決める

プロットで決めることは大きく3つあります。

  • テーマ(描きたいこと、伝えたいこと)
  • キャラクター
  • 大まかな話の流れ

テーマは「好きなもの」「恋愛」「自分の体験したこと」等、自由に決めて構いません。

「かわいい女の子の日常を描きたい!」「バトルシーンで熱くなってほしい!」というのも立派なテーマです。

テーマを決めると作品の方向性が明確になり、話の軸を作りやすくなります。

キャラクターを決める際は、具体的な性格や個性を考えます。

一言で表せる性格や個性を考えて、それらをもとに行動や感情の動きを考えるとキャラクターの魅力が引き立ちます。

読み切りの作品を作るなら、メインキャラは2〜3人に絞り、個性や魅力を掘り下げましょう。

大まかな話の流れを考える際は、「スタートとゴール」を最初に決めておくのがおすすめです。

以下はスタートとゴールの例です。

  • 主人公は幼馴染に片思いしている(スタート)⇒幼馴染と両想いになる(ゴール)
  • 主人公の住む街が怪獣に襲われ、困っている(スタート)⇒怪獣を倒し、平和を取り戻す(ゴール)

スタートとゴールが決まったら、間を繋ぐエピソードを考えていきましょう。

プロットの作り方3選

プロットの作り方3選

プロットの作り方は様々あり、人によって手法が異なります。

代表的なプロットの作り方は3つあります。

  • ストーリーを箇条書きにして作る
  • セリフとおおまかな前後の流れを文章にして書き出す
  • 「メインシーンの絵+状況を表す文やセリフ」を大まかに書き出し、話の筋を繋げる

ひとつの方法に絞って書いても、複数の方法を組み合わせて書いても構いません。

いろんな作り方を試してみて、書きやすい方法を探しましょう。

付箋を使ったプロット

プロットはノートやスマホのメモ等、何に書いても問題ありません。

エピソードやセリフを付箋に書き出して用紙に並べる書き方もあります。

エピソードやセリフの順番の入れ替えや増減をしたい時に、付箋を移動させるだけで調整が出来ます。

プロットの作り方

プロットを作る際に大切なのは「すぐに全体を確認出来ること」「修正がしやすいこと」の2点です。

左図にあります小説のような文章量や緻密な絵でプロットを作ると、プロット作りや読み直しに時間がかかったり、修正の際に全体を直すことになったりと手間がかかります。

文章にするなら右図のようにシーンごとに要点をまとめる、絵にするなら重要なエピソードだけラフを描き出すといった方法が有効です。

②ネームを作る

ネームで「マンガ全体の流れ」を決める

プロットからネームを作る

ネームとは「大まかな絵でマンガを最初から最後まで描いたもの」を言います。

プロットをもとにしてコマ割りや絵、セリフを描き出し、マンガ全体の流れを決めていきます。

ネームを作る目的は「より面白い作品になるように整える」ことです。

エピソードやキャラクターの魅せ方を考え、より面白くなるまで何度も修正し、ブラッシュアップしていくのがネーム作りの肝となります。

ネームを作る

ネームは原稿用紙に下絵を描く前に作ります。

プロットからすぐに下絵に進むと、コマ割り、セリフ、絵の構図等をすべて行き当たりばったりで描くこととなり、修正する際は一から描き直さなくてはいけません。

しっかりとネームを作っておけば、次の下絵をスムーズに進められます。

ネームを描く用紙は何を使っても問題ありません。

アナログなら原稿用紙よりも小さいコピー用紙やノートに描くと修正しやすく便利です。

デジタルは修正がきくため、原稿用紙のファイルに描き込んでも大丈夫です。

またネームは1ページ目から描く必要はなく、描きやすいところから進めていくのがポイントです。

見せ場や大事なエピソードといった思いつくところから描いて繋げたり、コマやセリフを先に書いてから絵を入れたりする等、手をつけやすいところから進めましょう。

超初心者向け!漫画のネームとは?|意味、作り方解説、作例まで

「コマ割り・セリフ・絵の入れ方」を決める

「コマ割り・セリフ・絵の入れ方」を決める

ネームで決めることは大きく3つに分かれます。

  • コマ割り
  • セリフ
  • 絵の入れ方や大きさ、構図

ネームを作る際はプロットをもとにコマ割り、セリフ、絵を描いていきます。

コマ割りは見せ場を大きく配置すると読みやすくメリハリのあるネームが作れます。

セリフは話の流れに沿って入れます。

キャラクターの気持ちや状況が伝わるかや、テンポよく読めるかを意識しましょう。

絵はコマ割りやセリフに合わせて入れます。

ネームではマンガとしての流れが分かれば良いので、絵は大まかで問題ありません。

ネームは見開きの状態で作りましょう。

見開きの中でのコマ割りの読みやすさや、絵やセリフのバランスが取れているかを確認しやすくなります。

ミニネームで流れをつかむ

ミニネームで流れをつかむ

ネームを進める前に、より小さいサイズで描く「ミニネーム」を作るのもおすすめです。

ミニネームとは一枚の紙を細かく分割して描いたネームのことで、一枚の紙に8~16ページ、多ければ32ページ分のネームを描く人もいます。

ミニネームでは細かい部分を省略して大まかなコマ割りやセリフ、キャラ配置を描き出します。

小さいサイズで全体を見られるので、話の流れやコマ割りのバランスを確認しやすく、修正したいところをすぐに直せます。

ミニネームで全体の流れを決めておけば本番ネームを何度も描き直す手間が省けます。

③下絵を描く

下絵を描く

ネームが完成したら、ネームをもとに下絵を描き始めます。

下絵の手順は大きく3つに分かれます。

  1. コマ割り、セリフ、ふきだしの位置を決める
  2. 絵の大きさや位置を決める(アタリを取る)
  3. アタリをもとに下絵を描き込む

アナログで原稿を描く場合は原稿用紙に直接下絵を描くか、トレース台を使って作業するなら原稿用紙と同じサイズのコピー用紙等に描きます。

デジタルの場合は必要なサイズや解像度を設定した原稿用のファイルを用意します。

下絵に入る前に、原稿用紙にページ番号を書いておきましょう。

原稿用紙には大事な絵を収める範囲や、印刷されると見えなくなる範囲がありますので、使い方を確認しながら下絵を描きましょう。

初心者が知るべき原稿用紙の使い方、基礎知識をご紹介!

下絵のスムーズな進め方

1.コマ・セリフ・ふきだしの位置を決める

コマ・セリフ・ふきだしの位置を決める

下絵を描くときはネームをもとにして最初にすべてのページのコマとセリフ、ふきだしを描くのがおすすめです。

絵も同時に描き入れるとコマやセリフ、ふきだしのサイズや位置を修正する際に、描いた絵も一緒に直すことになり時間がかかってしまいます。

ネームでのコマ割りはフリーハンドで描いて問題ありませんが、下絵では定規を使いましょう。

2.絵の大きさや位置を決める(アタリを取る)

絵の大きさや位置を決める(アタリを取る)

描きたいものの大体の形や大きさ、位置を決めることを「アタリを取る」と言います。

アタリを取っておけば、下絵を描き込む際に絵の大きさや位置、構図が思ったものと大きくずれることを防げます。

アナログでアタリを取るときにおすすめなのが「水色の芯」の鉛筆やシャーペンです。

黒の芯よりも色が薄く、下絵を描き込む際に邪魔になりません。

デジタルの場合は3D素材を使ってアタリを取ると、サイズや立体感を把握しやすくなります。

3.アタリをもとに描き込む

アタリをもとに描き込む

取ったアタリをもとにして、キャラクターや背景を描き込みます。

下絵を描き込む際のポイントは線を重ねすぎないことです。

右図のように少ない線で下絵を描いておけば、ペン入れの際にどこをなぞれば良いか分かりやすくなります。

④ペン入れをする

ペン入れをする

下絵が完成したらペン入れをします。

ペン入れは大きく3つの手順に分かれます。

  1. コマ、ふきだしのペン入れをする
  2. キャラクターのペン入れをする
  3. 背景のペン入れをする

ペン入れが終わったら下絵を消しましょう。

ペン入れの道具は、アナログで描くならつけペンやミリペン、インク等が必要です。

デジタルで描く場合は、描きやすいペンツールやブラシツールを用意しておくと良いでしょう。

ゼロから始めるアナログ漫画!漫画を描くのに必要な道具一覧 – イラスト・漫画(マンガ)教室 egaco(エガコ)

ペン入れのスムーズな進め方

1.コマ・ふきだしのペン入れをする

コマ・ふきだしのペン入れをする

下絵と同様に、コマとふきだしは最初にペン入れをするのがおすすめです。

コマやふきだしを先に描いておけば、ペン入れする際の描き始めや描き終わりのラインが明確になり、枠外のはみ出しに注意しやすくなります。

はみ出しが少なければ、修正にかかる時間も短くなります。

2.キャラクターのペン入れをする

キャラクターのペン入れをする

コマとふきだしを描き終えたらキャラクターのペン入れをします。

キャラクターのペン入れをする際は

  • 顔の輪郭や体はやや太い線
  • 目鼻口や髪、細かい模様等は細めの線

のように線の太さを変えるとメリハリがつき、見やすく印象的な画面が作れます。

違う太さの線を引く度にペンやブラシサイズを持ち変えるのが手間であれば、「太い線で描くところを全て終わらせてから、細い線で描く」のように工程を分けても良いでしょう。

線画とは?初心者向け線画の描き方・テクニックまとめ

また「顔をすべて描く」⇒「髪をすべて描く」⇒「身体をすべて描く」のようにパーツごとに分ける描き方もあります。

3.背景のペン入れをする

背景のペン入れをする

キャラクターのペン入れが終わったら背景のペン入れをします。

背景はキャラクターを目立たせるために人物よりも細い線で描きます。

背景のペン入れをする際は、アナログの場合は細い線を引きやすい丸ペンがおすすめです。

デジタルではブラシサイズを小さくすると良いでしょう。

また、背景はキャラクターの線から少し離して描くとキャラクターが目立って見えやすいです。

キャラクターが持っている物やキャラクターと接している物は、線をくっつけて描いて問題ありません。

アナログ原稿ではセリフをペン入れしない

アナログ原稿ではセリフをペン入れしない

雑誌等のマンガ賞に投稿するためのマンガをアナログで作る場合、セリフのペン入れはしません。

マンガが掲載される際に、雑誌の編集部が原稿をデータ化して写植という作業を行いますので、ふきだしの中のセリフは鉛筆やシャーペンで書き、写植の必要がない書き文字のみペン入れしましょう。

絵の上にセリフがかかる場合は、「トレーシングペーパー」を使用します。

原稿用紙と同じサイズのトレーシングペーパーを用意し、切らずに原稿用紙に重ねて端を折り、裏側をテープで留めます。

セリフを入れる位置を確認し、トレーシングペーパーに鉛筆やシャーペンで記入します。

トレーシングペーパーを使ったセリフ入れはベタやトーンの後に行うと紙がかさばることなく作業出来ます。

⑤ベタ・ホワイト

ベタ・ホワイトの方法

ベタ・ホワイトの方法

ベタとは、髪や服などの黒い部分を塗りつぶすことです。

ホワイトとは、描き間違えた箇所を修正したり、光の表現として白色で描き込んだりすることです。

ツヤベタとはベタの塗り方のひとつで、キャラクターの黒髪にツヤ(光が当たる白い部分)を残して塗ることを言います。

ベタとホワイトではベタを先に行います。

ベタで黒い部分を塗りつぶす最中に、はみ出してしまうことがあります。

その場合は、次の工程のホワイトで修正すれば問題ありません。

逆に、ホワイトを先に行うと「ホワイトで修正⇒ベタではみ出す⇒ホワイトで修正」と二度手間になる可能性があるのです。

アナログで作業する方法

アナログで作業する方法

アナログでベタを塗るときは黒インクや油性ペン等を使います。

広い範囲をベタ塗りする場合は太めの筆にインクをつけて塗ったり、太い油性ペンを使ったりすると便利です。

先に細めのペンで縁取ってからベタを塗ると、はみ出し防止になります。

ホワイトで修正したり光の表現を入れたりする際は、修正ペンや修正テープ、マンガ用のホワイトインク等を使います。

ホワイトインクを用いる場合は筆を使いますが、ベタで使う筆とは違うものを使うようにしましょう。

筆の毛先に黒インクが残っていると色が混ざって灰色になり、綺麗に修正しづらくなってしまいます。

デジタルで作業する方法

デジタルで作業する方法

デジタルでベタを塗る際は、バケツツールを使えば一度に広範囲を塗れます。

  1. 線画を用意する
  2. 線が切れている箇所をブラシツールで描き足す
  3. 塗りつぶしたい箇所をバケツツールで選択する

塗りたい範囲を線で閉じていないとはみ出してしまうことがあるので、バケツツールを使う前に線が閉じているか確認し、隙間がある箇所はブラシで埋めておきましょう。

ツヤベタの塗り方

ツヤベタの塗り方

黒髪にベタを塗る際、ツヤベタを用いると髪の立体感やツヤを表現出来ます。

  1. 光が当たる範囲を決める
  2. 光が当たる範囲を残しながら、髪の毛の流れに沿ってベタを入れる

光が当たる箇所は白を多めに、影になる箇所は黒を多めにすると、メリハリを作れます。

アナログの場合は細めの筆や筆ペンが細かい表現に便利です。

デジタルではペンの描き始めや終わりが細くなる設定のブラシや、ツヤベタ用のブラシがおすすめです。

⑥トーンを貼る

トーンを貼る

トーンとはスクリーントーンのことで、シール状のフィルムに点や模様が印刷されたものです。

トーンは影や色の表現、服の模様やシーンの雰囲気を表す効果等、様々な用途で使われます。

アナログではトーンを切って原稿用紙に貼りますが、デジタルではペイントソフトにトーン素材が導入されていればブラシツールやバケツツール等を使って塗ることが可能です。

アナログでトーンを貼る方法

アナログでトーンを貼る方法

アナログでトーンを貼るときに必要な道具は「カッター」「トーンヘラ」の2つです。

カッターはトーンを切るために、ヘラはトーンを貼りつけるために使います。

アナログでトーンを貼る流れは以下の通りです。

  1. 貼りたい範囲よりも大きめにトーンを切り出し、軽く貼りつける
  2. 線画に沿ってカッターでトーンを切り、不要な部分を取り除く
  3. 原稿用紙から剝がれないようにトーンをヘラで擦りつける

擦りつける際はトーンを貼った箇所の上に一枚紙を置き、その上からヘラを当てるとトーンのよれや剥がれを防げます。

ごく小さく切ったトーンは、接着面が狭いため剝がれやすくなっています。

小さいトーンを貼る場合は、透明なトーンや柄トーンの模様が印刷されていない部分を切って、上から貼ると剥がれづらくなります。

トーンを貼る際にはカッターを使うため、ケガに注意して作業を行いましょう。

力を込めすぎるとトーンごと原稿用紙が切れてしまうことがあるので、力加減に気をつけましょう。

デジタルでトーンを貼る方法

デジタルでトーンを貼る方法

クリップスタジオペイントでトーンを貼るときは「トーンレイヤー」「画像素材」を使います。

トーンレイヤーはアミトーン(ドットで表現されたトーン)や線で表現されたトーンが設定されたレイヤーです。

ドットの大きさや線の太さを変更することも出来、影や単色等の表現に便利です。

画像素材は服の模様や光の効果、空や背景を表したもの等、一枚の完成された画像を使った素材です。

画像素材はクリップスタジオアセットで多数頒布されています。

デジタルでトーンを貼る方法

トーンレイヤーを作る際は「レイヤーメニュー > 新規レイヤー > トーン」の順で選択し、表示されたダイアログボックスでトーンの設定を決めてOKを押せば、トーンレイヤーが作成されます。

画像素材は素材パレットを開き、使いたい画像をキャンバスにドラッグ&ドロップして用意します。

トーンレイヤーや画像素材を用意した後、ブラシツールやバケツツール等を用いて任意の箇所にトーンを貼ります。

モノクロ原稿を作る際に画像素材を使う場合、カラーやグレーで作られたものをそのまま使うと綺麗に印刷されません。

素材のカラーモードを「モノクロ(白黒2値)」に変えるか、トーン化して使用しましょう。

クリスタのデジ絵トーンの貼り方講座!トーン次第で漫画が変わる – イラスト・漫画(マンガ)教室 egaco(エガコ)

アイビスペイントでは新規レイヤーを作り「普通⇒スクリーントーン」と選択してトーンレイヤーを作成します。アミトーンや線トーンの他、模様や柄を表現出来る画像素材もアプリ内に用意されています。

メディバンペイントではハーフトーンレイヤーを作成して、ブラシツールやバケツツール等で描画してトーンを貼ります。

また、使いたいトーンを素材フォルダからキャンバスにドラッグアンドドロップして貼り込むことも可能です。

⑦最終チェック

最終チェック

トーン貼りまで終わったら最後に原稿全体を見直して、描き忘れやセリフの抜け等が無いか以下の5つの項目を必ずチェックしましょう。

  • 絵の描き忘れがないか ペン入れやベタ、トーン貼りを忘れている箇所がないか確認しましょう。
  • 下絵の消し忘れがないか 下絵が残っていると印刷に出てしまう可能性があります。必ず消しましょう。
  • セリフの間違いや抜けがないか 誤字脱字や書き忘れがないか確認しましょう。 デジタルでセリフを入力している場合は、環境依存文字や絵文字はフォントによっては表示されないため注意が必要です。
  • 汚れやはみ出しは修正しているか インクで汚れてしまった箇所や意図しないはみ出しがあると原稿の魅力が下がります。 消しゴムやホワイトで整えましょう。
  • ページ番号は正しく書いてあるか 実際のページ順と書いてあるページ番号が合っているか確認しましょう。

雑誌等のマンガ賞に応募するときは応募のきまりを、同人誌を作る場合は印刷所の入稿マニュアルを確認しましょう。

手順を押さえてマンガを完成させよう!

マンガ作りには様々な工程がありますが、手順を押さえれば悩む時間や描き直す回数を減らしてスムーズに作業を進められます。

最初はプロットやネームをまとめるのが難しかったり、きれいにペン入れが出来なかったりとそれぞれの工程で悩むこともありますね。

イラスト・マンガ教室egacoではプロの講師から直接アドバイスを受けながら、マンガ制作を進められます。

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イラスト・マンガ教室egaco(エガコ)
この記事を書いた人
イラスト・マンガ教室egaco(エガコ) 先生
イラスト・マンガ教室egaco(エガコ)の講師です。全国13教室とオンラインにて個別指導で作画レッスンを提供しており、今まで5000人以上の方にレッスンを提供してきました。全くの初心者の方にも選ばれていますので、これから上達したい方はぜひ一度無料体験にお越しくださいませ

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